予定が変更になったので、ふらりと行ってきました!
閉館まで1時間半、江戸東京博物館の回りを行きかう人はすでにまばらでした。 その建物の隣はあの両国国技館。夏場所開催中のため昇り旗がはためいていました。 このテの催事に行くのにはいつもなんだか恥ずかしい。 でも、恥ずかしさはチケットを手に入れるまでだということも判ってる・・・その世界には入ってしまえば、その世界に魅了されてしまうから。 と、いうわけで、チョット高いかな1200円のチケットを購入し、いざオサムシの世界へ。 どっぷり浸る前にちょっと興味があったので入場者の雰囲気をチェックしてみました。 @平日の夕方。 懐かしんでる人 ・・・・55% 巨匠と崇めにきてる人 ・・・・35% (※自身含む) 連れだって来てる人 ・・・・・5% なんとなくな人 ・・・・・3% オタク使命を感じてる人 ・・・・・1% 相撲帰りな人 ・・・・未確認 くれぐれもテキトーですよ(^^) アキバが近いのに、それらしき人がほとんど居なかった、という印象。 アリャ?ピノコちゃんは元祖萌えキャラだと、ワタシふんでいるのですが☆ まず始めは手塚さんの赤ちゃんの頃の写真がお出迎え。 目がキラキラきれいな赤ちゃん、という印象です。 この目で観察し、吸収し、酷使し、マンガを描いたんだな~と思っていきなり感慨深くなっちゃいました。 展示は幼稚園時代に描いたという絵などから成長に順じていきます。作品も代表作を年代ごとに展示されてます。その内容や作品は・・・いやはや、ワタシなどから説明するまでもないですね、天才ってこともここで言わなくったって、よー知っとるし。 手塚先生を知るならソレ用の本をお読みくださいっていう感じで・・・・・ただ、 神降臨! それしかない。 医師免許持ってるわ、アニメは作るわ、家庭円満だわ、ひとつくらいは出来ことが~とくくっていたけど音楽もイケるみたい、ピアノ弾いてた! スポーツ部門はいまいち分からなかったな・・・・しかも意外と?モテたみたいだし・・・(『すきっ腹のブルース』より)。 そうそう、お子さん(手塚真氏)が取った、8ミリに映ってる奥様、綺麗でした!しかも手塚作品に出てくる女性にそっくりなんだもの!愛を感じました♥ 奥様に家や子供のことは任せっぱなしかと思ったら、お子さんたちへのしつけと思われる「用がすんだら消すこと!」なんて貼り紙も残ってたりして。こういうので人柄が浮き上がってきますよね。 あー、マンガの展示会らしきことも一応記しましょう。 原画もたくさん展示されていました。 ほかの原画をたいして見たこと無いんですけど、とにかく直した形跡がない。 アニメ「鉄腕アトム」の原画(最終回『地球最後の日』より)は一枚絵でも今にも動きそうで、表情も見ればアトムの心境かすぐに伝わってきます。よく近くで見ると線とか雑なんですけどね。 原画といえば、あの『YAWARA!』の(って古い?)、浦沢直樹先生の原画の展示もありました。 手塚先生をオマージュ?した『PULTO(プルートゥ)』。 初めて見たけど、なんでウランちゃんがあれほど可愛くないんだーーーー☆ あ、『YAWARA!』は大好きです。他は読む機会がないだけです。 私物の展示コーナーでは、あのトレードマークのベレー帽や背広などが。 そのジャケットが予想以上に大きくて、がっちりした体格(背は175センチほど)が想像できます。 ボンボンだけに、身ぎれいに仕事する!がポリシーであったみたいです。 下書きの鉛筆は2B、そしてインクは“開明墨汁”をご指定。出先の仕事場で開明墨汁を忘れたと思って、夜中編集者に買いに行かせ、「手塚先生が・・・」と文房具屋さんを開けさせたこともあるそうで。サスガ。。。 没後20周年記念に開催されたこのイベント。 生きてらしたら80歳ということだけど、この仕事量からすると、この世に存在されてたとしても・・・どうしてもお体を消耗していたんじゃないかと想像しちゃうんです。 いや、60歳まで生きられたのも奇跡なのかも。 亡くなる前には3本のマンガ(『ルートヴィッヒ・B』、『ネオ・ファウスト』、『グリンゴ』)を連載中だったそうです。 そうそう、寄稿のコーナーで、水木しげる氏が、「会合で集まると、手塚さんと石ノ森さんは、どのぐらい寝ないで仕事をしたか自慢をし合っていた。そんなお二人は早々に他界してしまった」(※完全正確ではありません、悪しからず)と寄せていました。かなしいけど確かにぃ。 最期の言葉は有名ですが、「お願いだからもっと仕事をさせてくれ」だったといいます。 遠のく意識で、仕事中と混濁したのでしょうか? 生涯が終わることを知って言ったのでしょうか? もしかしたら手塚先生自身は早い人生だったと嘆くかもしれませんが、タダの人がハタから見たら十分と思ってしまう。 年代的に身近なマンガ家さんではなかったですが、その死を惜しんだ記憶はあります。が、今、この「手塚治虫展」に来て、なんとなくそれは曖昧になりました。 手塚作品に大切なモノが盛り込まれているのは承知ですが、その膨大な作品群を読むのには相当な時間が必要で、きっと読めないだろうと思っていました。 この展示会に足を運ぶことで、その主題を効率的に受け取れるし、欲しいメッセージ=作品を選択することが出来ると思いました。 ではその裏づけは・・・はい、手塚先生は天才だから。 目録とともにこの展覧会をたどれば、いえ、手元にあるマンガをひとつでも読めばすぐに判りますよね。 ・・・閉館時間に迫られ外へ出ると、昇り旗の向こう、高速道路の上に強い西日が照りつけていました。 全部見るのはあっという間でしたが、マンガ原稿もタップリあるので読みながらだと1時間半はちょっと足りなかったです、2時間以上がベストでしょう。 展示としては平凡だったかな?入場料は妥当か微妙なところ。 ひとつの作品でいいからその作品の世界感にどっぷりハマれるコーナーがあればよかったな、と思います。 抱えきれないアイデアを持ったまま昇天された手塚先生。 いまも、時間が欲しい、としゃかりきに描いていられるような気がしてなりません。 アトムがお出迎え&お見送り。 かわいくてチューしたい♥ なつかしグッズだそう。 一家に一台?量産アトム(ぬいぐるみ)。 ☆展示会場はもちろん撮影禁止です。こちらは外のお土産コーナーで撮影しました☆ おまけ。 「江戸東京博物館」。 メインフロアが宙に浮いている感じなので、一瞬その大きさに圧倒される。 かなり昔に行った常展はだだっ広いが薄暗く、妖しい江戸にタイムスリップできる(保障無し)。
by peppermint_y
| 2009-05-25 17:00
| creative
|
Comments(2)
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理沙
at 2009-05-25 10:14
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楽しい記事を有難うございました。( ^ω^ )
手塚作品…基本中の基本です。 色々な漫画あれど、やはり作品の一貫したテーマは別格の様な気がするよね。 以前何かで見たけれど、虫などをスケッチしたものなどは、神が宿っていると私も思いましたよ。 いいなぁ、直ぐに見に行ける場所にいて。 原画みたいよなぁ…。 ピノコ元祖萌え←私もそう思います。 時折会いたくなりますもん。(笑) 以前境港に行った事があるのですが、水木しげる先生の原画も、あまりにも凄くて、正に「神!」と思いましたよ。 大変な時代を過ごして来た方々なのだろうけれど、その人生が長かろうが短かろうが、完全燃焼しているその人生は、見習わなければいけない事だなぁと思ったりしました。
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peppermint_y at 2009-05-25 22:45
理沙さん
はい、そうですね、使者のごとく、答えのありかを知っていたとしか思えない格調の高いテーマですよね。 うまく言えませんでしたが、理沙さんの言葉のとおりのことを思いました。 これほど真摯に使命を貫いた人って・・・・。 虫の手帳って中学生の時に描いたのですよね!目の前で見て唖然としました。この展示、ぜひ巡回すればいいのに・・・。 資金に困ることもあったようですが、大先生にもかかわらず、仕事の引き受ける姿勢もグローバルすぎて(なんでもやってて;)感動しました。 ちょっと説明が足りませんでしたが、展示では作品のテーマ一文字(「再生」「命」「性」など)と、キャラクターのセリフが抜き出されていて、自分の気分で作品を選択できるなあ、と思ったんです。 水木先生~これまた凄そう! 先生は手がひとつ無いですよね、もちろん残酷な背景があるんでしょうけど、なんかそこにも神秘を感じてしまって。 ぜひ見てみたいですねー水木ロードへ行きたいなあ。。。
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