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7月に放送されたBS「とことん!ルパンⅢ世」

ずい分遅くなってしまいましたが、「アニメのルパンⅢ世」誕生にまつわる回をレビューしたいと思います。

1stシリーズ全話放送やop/ed、人気シリーズ投票など盛りだくさんの内容でしたが、リモコンの調子が悪く、おなじみの「アニメ夜話」の回がどーしても録画できませんでした(泣) 
相当古いデッキですから~(一応平成生まれ)。

さて、安定したこの大人気アニメが放映開始は記録に残る低視聴率、演出家の交代劇があったなんて知りませんでした。

私の場合は圧倒的に記憶に残るのは”2ndシリーズ”なんですが、この混乱のうちに終わった”1stシリーズをじっくり観てみたいと思いました。
(1stシリーズも同時放送も現時点未見)


アニメ版ルパンを生み出し、このスッタモンダ?を経験した、


原作者 : モンキー・パンチ さん (以下:モ)

アニメ演出家(1st途中まで) : おおすみ正秋 さん (以下:お)

元・TVプロデューサー : 佐野寿七 さん (以下:佐)

作画監督 : 大塚康生 さん (以下:大)


が、誕生を語られています。


まとめず、ほとんどそのままを書いていますが、完全書き起こしではないのでご了承を。。。
(長いロムになるかと思います・・・)


途中降板の演出家のおおすみさんが、”ルパン”についてTV初のインタビュー(独占!激白!?)らしいので、これは貴重ですね。



             ☆:::::::::::::::::::::::::::::::☆


 
「とことんルパンⅢ世 ~ルパンⅢ世・誕生秘話~



ルパン3世は世界中にファンを持つ人気アニメ。放送開始は1971年。

しかしこの1stシリーズは視聴率が悪く打ち切りとなり、失敗作の烙印を押される。


お: 『(打ち切りに対し)もういいです、と現場にそれから一度も足を入れなかった。私物も全部残したままで―――。』

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by peppermint_y | 2008-08-21 17:00 | comic | Comments(0)
久しぶりに「アニメ夜話」母をたずねて三千里、のレビューです。
私はBSに加入してないのですが、たまたま実家に帰った日に放送されていたのでした。
今、世界名作劇場の一作品がマイブームなので、これは必見!グッドタイミングでした。

今回の「アニメ夜話」は連続4夜。前夜2夜はオリジナル映画アニメ、翌日は「装甲騎兵ボトムス」でした。”マクロス周辺”としてチェックしておけばよかったな、うーん、残念。

・・・さて、「母をたずねて三千里」は幼少時、放映されてた記憶はなんとなくあるのですが、ほぼ未見です。しかし、主題歌は強く印象が残っています。勇敢ですがすがしい曲ですよね。

原作はイタリアのお話だそうですが、タイトルの重さからも陽気な感じは全然ですね。
風景などは再現されているようです。(窓から窓へ洗濯物が干されているのなんかラテン国って感じ。)

聞きかじりによると、イタリアの男子名は必ず最後に母音の”O(オー)"がつくそうです。
その由来は知るところではありませんが、現代人の名前はその聖人から取っているのだとか。
マルコも、例に洩れずMARCOでございます。



※このレビューは番組内容の”完全おこし”ではありません。大筋の流れをまとめています。
一部表現・判断しにくいところは自分なりの理解で記載してあるところもあります。
ご了承願います。

※(★)印はpeppermintの感想・補足です。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


ゲスト 小田部陽一(「母をたずねて三千里」 作画監督・キャラクターデザイン)
     山咲トオル
     唐沢俊一
     岡田斗司夫
        *
     アニペディアコーナー担当 :藤津亮太 

司会  里匠アナウンサー、加藤夏希


1976年(昭和51年)、「世界名作劇場」で放送された作品

監督は高畑勲。

(★ここで、ダイジェストで作品が紹介されました。その場面でさえ、こみ上げてくるものが・・ううっ)

山崎  「メカものより名作劇場が大好きでした」

唐沢  「われわれ男性が見てても、魅力・技術・演出力に、アニメだけど見てて圧倒された」

岡田  「転向派。 高校生に見たとき名作劇場がキライだった。家族はワンワン泣いてみてた。30年ぶりに観て、今ハマっちゃった」


主人公のマルコはイタリア・ジェノバの9歳の少年。
4人家族貧しいながらも幸せに暮らしていたが、母がアルゼンチンへ出稼ぎに行ってしまう。

原作はイタリアの作家、アミーチェ。監督を高畑勲、場万設定を宮崎駿が担当。
のちに日本を代表する巨匠となった二人がタッグを組んだ作品。


視聴者メール 「いくつになっても何度見ても、マルコのひたむきさ、母への想いにスポコンアニメとは違った心の汗を流せる」


世界名作劇場というシリーズ

1969年開始、97年まで28年間放送。

山崎 「ムーミンから中学校一年生の”ふしぎの島のフローネ”まで観ていました」


(★ちなみに「日本アニメーション」路線になるまでの作品はこちら。これらを含めて世界名作劇場と言うんですね。知らない作品あり。よってメモ。↓)

どろろ(昭和44)
ムーミン(昭和44-45)
アンデルセン物語(昭和46)
新ムーミン(昭和47)
山ねずみロッキーチャック(昭和46)
アルプスの少女ハイジ(昭和49)






作品のタイトルは

”母をたずねて三千里”はイタリアの港町ジェノバを出発し、大西洋を渡って南米、ブラジル、アルゼンチン旅す総行程12000キロ=三千里というお話。
タイトルは完全に日本人がつけたタイトル。「母をたずねて」と「三千里」という語呂合わせも良い。

唐橋 「もともとトーレという学校で一日一度感動的なお話をしよう、という中のひとつで本当に短い。(三千里という距離は)訳者が地図上、計算してつけたのだろう」


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(★マルコの旅程。画像が汚くてスミマセン)


山咲、お気に入りのシーン

「マルコがたった1人でアルゼンチンの荒野を歩きつづけるくシーン」

      <場面説明>つま先靴が破れ、岩に足を打ちつけたとき強打してしまう。
      (★画からしてものすごく痛そう!爪、割れてるみたいよ)
      『これくらいちっとも痛くないさ。』 しかし、しまいにマルコは倒れてしまう。

山咲  「9歳の少年がどうしてここまで苦しまなくてはいけないんだろうという極限のシーン。
7歳の私がみても苦しい。大人になった今、何とか救い上げてあげたいと言う気持ちになる。マルコ少年を通して生きること、社会の人となりを社会勉強させてもらっている感じで、マルコさんて大人ね」
 
唐橋  「最初はお母さんとはなれて寂しいと言う感情ですが、旅が進むうちにマルコは見事に成長している。不運にさいなまれ、それを捨てていかず、自分の身につけ、成長していくロマン」

(子供のとき、どう思いながら見ていたか?)
山咲  「体験するレベルが違うと。オープニングを流れたときから凛として見た」

岡田  「マルコはかわいくない。1話でお母さんと別れることに頑なじゃないですか。すねて、すねて、すねまくる。
(作品)紹介シーンでは走るシーンばかりが多いので、純粋な少年と思わせるけれど、前半のマルコってかなり嫌な性格。そういう子を主人公にしたというのがありえない。”フランダースの犬”から考えると、ものすごいチャレンジしたなあ、と」

加藤  「非常にリアルで、そういう子供います」

岡田はエンディングの作成したミニチュアを披露。
     「明るいエンディングを観るとやっと学校に行く気になれる」


岡田、お気に入りのシーン

「旅費を稼ぐためジェノバで瓶洗いの仕事をするシーン」

   <場面説明>ビンを洗って得意げになって、賃金をねだるマルコに、
    機械が発明されたので、仕事が無くなってしまったと嘆く雇い主

岡田  「本来、発明発見が良いこと描かれるところを、人の仕事を奪っていくということに惹かれた。アイスを作ったりするリアルなシーンも描かれてるなど、楽しさと切なささが」

唐橋  「失業っていう発端を起こしドラマを作るわけではなく、ドラマの中に不幸がある。悪者がだれもいないんです」

岡田  「(キャラクター)全員、切ないムード。雇い人の方があきらかに辛い立場なのに、マルコが自分の主張をするというところが、マルコの幼さを表現している」


”三千里”をどう子供達は受け止めていたのか?

里    「学校で教わらない現実を教えてもらった」

山咲  「希望と絶望とか、悩む姿をドキュメントがアニメ見られる」


「なぜ母親が出稼ぎに行ったのが分からない。許せない親父が働きなさいよ。
  根本が許せない。(母親に)違う人ができたのかと思った。
  女性(の方)が働きに出るというのが不自然でした。」(加藤)

(★加藤さんは世代的に最近ご覧になったようですね。)


新コーナー 【アニペディア】 
by 藤津亮太

その作品にまつわる人物の資料を紐解きながら語っていこうというコーナーです。

*”三千里”が高畑・宮崎の二人の転機

宮崎は作画スタッフだったが、コレを転機に”未来少年コナン”の監督になり、その後、独自に歩むことになる。

*二人の”三千里”について

高畑は三千里を満足げに、
「私たちはここでおそらく初めて主人公たる資格に欠けた人物と社会を主人公にしたアニメーションを作り上げたのだ」と以前語っている。

一方、宮崎は雑誌のインタビューで
「”ハイジ”の路線が定着しちゃったものだから、”三千里”ができちゃったんですよ。
もうひたすら辛いだけの仕事になっちゃったんです」

ハイジは生活や風土を全部を描きだす作品。コレが成功したため、三千里はそれよりもっと突っ込んだかたちをしなければならなかった。

*それぞれの主人公が少女と再会するシーンについて

「マルコとフィオリーナが走り寄ったのに、抱き合わない、というのがイヤなんです。(略)
本当に嬉しいときには抱き合うというのが、まんが映画というか、肉体的に表現するのがいいことなんじゃないかと思う」(宮崎雑誌インタビューより)

宮崎の表現方法ということで、宮崎の制作したコナンのワンシーン。
       <場面説明>海の中にいるコナンめがけ、船から飛び込み、抱き合うという

高畑=客観的、宮崎=主観的。
三千里、この作品でお互いの方向性が判り、高畑はこの路線を突き詰めていく。”火垂るの墓”(★コレ←、ヤバイっすね、嗚咽モノです)セイタという主人公がマルコの延長線上にあります。
これは違うと思った宮崎はコナンを作ることで新しい発見をする。
この二人が作品を作ることはもう無いと思う。クリエイターとして自分の道を見つけたときから。
 
岡田  「宮崎駿は絵の力を信じる人。画の力の爆発で人の感動を与える。高畑勲は演出家であって、ロシアの開発したモンタージュ理論から始まっている理論家。演技をある意味否定=演出で表現。心を感動させるのが仕事と思っている」


視聴者メール 「ジェノバの風景の描写が好き。ジェノバに行ったらアニメの描写そのものだでした」


スペシャルゲスト

作画監督キャラクターデザイン=小田部羊一。アニメ界の大御所。
アルプスの少女ハイジ、ナウシカでは原画を担当。

(小田部さんへのQ&A)

Q. 母を訪ねて三千里の思い出は? 

―宮さん(宮崎駿の愛称)と同じ
(★・・・ツライだけの仕事??)

Q. 思い入れのあるキャラクターは?
 
―どれかというのはないが、セリフを喋らないアメディオ

Q . 現場は大変でしたか?

―どんなスタッフも一生懸命、神経がピリピリで楽しい思いをしたことはなかった。

Q. キャラクターの表情やデザインは?

―イタリア人=ラテン系の黒い濃いという感じ。マルコの眉。濃くて太い眉尻までまで太くする。家族全員そう。(小田部キャラの特徴である)ほっぺたの色は少なめ。ハイジなんてまんまる。これは高畑演出である。元気に見せるため。

Q. 山咲  「アメデオの作られ方は?」

小田部 「企画書の中で淋しいマルコのために南米産の猿を、ということになっていた。最初はピグミーマーモセット。図鑑で調べたらぜんぜん可愛くないので作ってしまった。表情は高畑も自分もこびを売るのは嫌いなので、表情はなるべく出ない、(目の)きょろっと丸いのに。」

山咲  「新しい猿だったのね。」



アメデオというキャラをどう描いていくと可愛くなるのか描いてほしい!

小田部 「手の内をみせるということで(こういうことするのは)大嫌いなんですけど、せっかくの機会なので。僕のキャラクター、ハイジなんかも雰囲気で書いちゃうらしくて、他の方に描いてもらうのかとても微妙なの。一筆書きが出来ない。恥ずかしいことに。」

(おしゃべりをしながら、手を進める)

小田部 「毎日、毎日、描き続けたのにマルコが描けなくことがあった。お話が辛くなっていくじゃないですか。こっちも思い(を込め)ながら描くから、作画そのものの演技が辛い。辛くて辛くて・・・。」

(アメデオが完成)

山崎  「・・・お皿なめてたアメデオだよ!」


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小田部、お気に入りのシーン

第二話「ジェノバの少年マルコ」

     <場面説明>階段を下り、小道を抜け、学校から帰って家に帰ってくるシーン。
      
      (★とてもウキウキしてくるシーンなので必見です!)


小田部 「色々書いた記憶があるけど、ジェノバへ(の取材旅行)は毎日お弁当食べるときくらいしか歩かなかったので、重いものを持ちにぎっくり腰になって行けなかった。」

里    「マルコを中心として動いているのに、街の空気間とか生活観がすごいですよね。」

小田部 「それは演出家と場面設定をした宮さん(の力)ですよね。彼はちゃんと見てきましたから、路地の狭さ、階段馬車が狭い道に止まってて、隙間がないんですよ。走ってきて駆け抜ける場面なら簡単だけど。」

     「ある時描いてたら宮さんがきまして。パラパラ動かしすぎだよって。頭に血が上ってあんたこそこんなに細かいレイアウト描きやがって、とケンカ。どんな演技をつければいいんだってね。」

岡田  「結局、なんのケンカだったんですか。両者ともベストをつくしているということ。」

小田部 「風邪を引いて、もうパクさん(高畑勲の愛称)、宮さん、もう休まなくてはならないので(作画を)ノーチェックにしてください、といったら宮さんがくってかかってキャラクターをチェックしてくれるから僕がレイアウトできるんだって。納得しました、お互いの信頼関係ですよね。」


加藤、お気に入りのシーン

第42話「新しい友達パウロ」
  
       <場面説明>トウモロコシを人形に例えてパウロが撫でたり、すごく可愛がっているシーン。

加藤  「自分は人形だったけど、昔の自分の感情をすごく思い出して」

小田部 「あれも(トウモロコシ人形)キャラクターなんです。奥山玲子(小田部さんの奥様)がデザイン」


唐沢、お気に入りのシーン

第30話「老ガウチョ カルロス」ペッピーノ一座が傑作。

     <場面説明>ペッピーノ一座が酔っ払った客に絡まれるシーン。
      ペッピーノの一番上の娘がむりやり手をつながれダンスを強要される。
      ペッピーノ、マルコが立ち向かうが、形勢不利・・・。
         
唐沢   「おじが芸人で地方公演なんかもついて行ったことがある。
芸人で人を笑わすという人の悲哀。目線が舞台と(現実)の落差がある、そういうドラマが一番日本人好みのドラマ。
それをクサさく見せないで人間ドラマに消化してしまうのが高畑演出。
(ペッピーノについては)バタ臭くない、それは声を演じている永井一郎さんの、僕はペッピーノが一番だと思っているんだけど。いい人だからついてしまうウソを、自分の力がないのに喜ばそうとして言っちゃうという、江戸っ子に似ているところがあって。
イタリアのエキゾチズムと日本人の浪花節の、大げさっぽくいうと奇跡の因業。
どの世界基準で観てもこのペッピーノは自分の近くにいるというところがいい。こういう大人になっちゃいけないけどなりたいって思っちゃう」


「母をたずねて三千里」とは

山咲  「ぐっと胸に来るものがあってばかりだけど、それをアメデオに救ってもらった感がある。私は三千里、歩いたことはないけど一年間マルコと旅が出来たなという感があって、やっぱり今の子達にも自分がこのアニメを紹介していきたい。」

―(小田部さんに対し)これが伝えられたかな、伝わったかなというところはありますでしょうか。

小田部 「正直言いますと、当時は仕事に流されていた。シナリオ、絵コンテを見ていたから、判るけれど、仕事に没頭していてそれだけで精一杯だった。いまだに三千里を通してみたことがない。でもこうやって場面を見ると、今になって、なるほど、監督、演出がちゃんと伝えてくれたんだと感心しています。
みんなが一つに向かっていたから、何かが生まれたんだな、と言う気がします。」

―今、”母をたずねて”を観る意味・魅力は?

唐沢  「日本がアニメ先進国といわれ、追い越されるんじゃないかと言われているが、なかなかそうはならない。それはなぜかというと、この三千里が苦労して作られていた時代に本当にいかにアニメ界にいろいろな才能が集まり、体を壊してまで奇跡と積み重ねがあるからこそ、今の若いアニメーター達が下駄を履いていられるということ。
いまの華やかなアニメを誇るっていうことの足場固めというか、今のアニメの現状と思い合わせながら見ると、さらに広く複雑に観ることができる。考えさせながらアニメを見る、ということを若い人たちも体験もしてみてもいいんじゃないか」

岡田  「最初に見たときは好きじゃなかった 観れなかったのはなんでかというのは、辛くてとびとび観たというのもあるんですが、不幸な作品なので、通してみたという人案外少ない作品。だから、名シーンで紹介される場面は走っていたり、再会のシーンばかりで母親への愛の話だと思って、自分もそうとしか思わなかったんだけど、今、通して全部観て判ったことは日本人好みの、母への愛とかもあるんだけど、どっちかというとそうではなくて、マルコが悲しむのは自分が子供と言うことなんですね。自分が家族を助けられないということに、一人前になりたくてアルゼンチンへ行き、マルコは一人前になる男の子の自立を描いた話。その裏には母の愛という甘ったるいものも実はあるんだよ、というリアルを書いた。家族を描くのは普通、子供の純粋を大人が助けるというのを描くところ、このドラマは家族をお互いに助け合うということを語っていて、それがちゃんと判る。
マルコがお母さんに会いたい、悲しい、という話ではなくて、ちゃんと大人になって見るとわかる話だから、ぜひアニメ夜話を観た人は見てください。すごい話なんです」

里   「人生甘くない、だけど人生にとって大切なことやすばらしいことがあるっていうことをなんか自分の心の中において言ってくれた話かなと思いました」



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母をたずねて、マルコ・・・私も同様に悲しくて重い話という印象しかありませんでした。
男の子から少年への成長物語としてみれば、メゲずに観ることが出来るでしょうか?
”人生何事も経験”というが、課せられたものが重過ぎるときがあると思います。
そんな時マルコを観てみよう・・・9歳だってがんばっている。

さて、画像リンク先のDVD紹介の「スタッフ」欄に高畑勲氏と並んで、絵コンテに富野喜悠季氏の名前が。未来少年コナンでも同様に驚きました。
やはり、一流スタッフがそろいに揃った作品なんですね!
”三千里”はそんながスタッフの集結するにはリミット時の作品であり、日本のアニメ界において大きな意味を持つ作品とも言えそうです。
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by peppermint_y | 2007-07-14 17:00 | comic | Comments(4)
※個人的に記録したものであり、基本的に番組進行と同じですが、少々記憶で補完させているところがあります。また、今回は思わず自分の感想や言葉を入れてあるところ(★)があります。
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6月29日(水) 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」(1984年)
監督:石黒昇 河森正治

司会 岡田斗司夫、乾貴美子
ゲスト 板野一郎、古厩智之、北久保弘之、深見梨加

◆飯島真理は「マクロス」でアイドルとなった。リン・ミンメイとオーバーラップして売り出すという製作側の戦略?

深見「先輩の手伝いで行ったイベントに飯島さんが来ていて本当にで扱い方も大事にされていてまさに”アイドル”だった。こういう世界もあるんだと思いましたね。」

◆「アニメマエストロ」
プロダクションデザインという役割= 宮武一貴。
この映画を監督のイメージを受けてどういうものが必要かという“世界観”を作る役割。(この作品が初めてこの役割を作った?)

・マクロス(SDF)→地球現用軍事兵器の延長のイメージ。
・ゼントラーディ→生物的で曲線が多い。生物の自己増殖をイメージ
・メルトランディ→硬質的で直線が多いイメージ。

ちなみにSDFはメルトランディの落し物、だからデザインが似ているというところに落ちる。

「宮武さんのデザインは描く方としてはごちゃごちゃしてイヤだけど、見るほうには圧倒的に魅力的なデザイン」(板野)

◆視聴者よりメール「マクロス世界を現代で追い越したのは携帯電話くらいでは」

(★そうだよねー。マクロス本編では移動式電話でしたよね。軍人クラブで輝にびゅーって近寄ってきて、それがミンメイからのデートの誘いだった)

◆板野サーカスについて

◎板野 「若い頃ロケット花火を沢山買ってバイクのフロントフォークに落ちているTVアンテナをつけてその中に花火を入れて走ると、花火は一定方向でなくいろんな場所に流れていく。表現力のひとつとして実体験で面白いと思ったものを(作品で)表現した。」

◎視聴者よりメール「レーザー光線の方がミサイルより強いとされてきたけど、未来的だけれども味気ない。板野さんの作品を見てやはりミサイルだと思った。」

◎(例;戦闘シーン 普通回し/スロー回し)被写体をカメラが追えない。そういってスローで見てしまうと脈絡がぜんぜん判らなくなってしまう。
(★本当にスローだと絵がてんでバラバラにしか見えなくて分からない;)

◎「昔、吉祥寺を歩いていたら細い通りにバスが通ると板野さんはどんどん近づいていく。“こうやって動体視力を高めている”と言う、むちゃでアフォーな人。」(北久保)

◎「そのアクションシーンに麻薬的でそこに飛び込む感覚、がアニメの本質。見ているだけで“気持ちがいいんだ”と感覚がある。」(古厩)

◆出演者、最後に一言。

◎板野「TVには制約があるけれど、映画は自由にやれる。TVのマクロスのいい回を見ていろんな人たちが参加してくれた。残念なことに(そういう機会が)最近ずっと、無い。今マクロスで才能を開花させた人たちが活躍している。」

◎北久保「やりたかった事、初めての事をとりあえずやっちゃった壮大な実験作。それがちゃんと落着していると思う。」

◎古厩「今こういう番組があるいう意味こそアニメは壮年期に差し掛かっている。光り輝いているアニメの思春期だった時代、だからこそめちゃくちゃ暴走できた。それは(物事において)ある開けた瞬間、ある一瞬しか体験できない。作った人達の話を聞くのが羨ましい。」

◎深見「河森さんたちは今もやんちゃですが、若くてもっともっとやんちゃしていたときであり、声優陣を見ても、すごい作品。」

◎岡田「マクロスは男の子ファンが多い。女の子はナウシカにいっちゃった。この作品は文化祭みたいな作品。哀しいけどそれが男子校だった、っていう」
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by peppermint_y | 2005-09-11 17:00 | comic | Comments(0)
待ってました、3夜目はマクロス!です。
この作品は今回第4弾の3作品の中では衝撃的な出会いをした作品、というか、年齢的にも意識がはっきりしてきた頃(笑)に観た作品なので、思い入れもハマり具合も少々違います。はい、この思いをぶちまけるのはさておき、まずはレビューです。

※個人的に記録したものであり、基本的に番組進行と同じですが、少々記憶で補完させているところがあります。また、今回は思わず自分の感想や言葉を入れてあるところ(★)があります。

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6月29日(水) 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」(1984年)
監督:石黒昇 河森正治

司会 岡田斗司夫、乾貴美子
ゲスト 板野一郎、古厩智之、北久保弘之、深見梨加

◆岡田が「アニメファンの世代がアニメ作りの世界に実際に入ってきて作った作品。男らしいではなく、男の子らしいアニメ」と紹介。

◆作り手側のゲスト、メカ作画監督の板野一郎さん。緑色のつなぎ姿で登場。アニメを見るのに運動神経が必要と言われる名シーンを造った。「子供の動体視力をあげました」

◆作品の一部を放映。「この作品の魅力は作品を貫く独創的なSF設定と複雑な軌跡を描く戦闘シーンにあり。ロボットアニメでありながら青春恋愛映画でもある」とナレーション。

◆ここからしばらくTV版の話が続く。古厩智之が“農作業をしていたが放映時間に間に合わせるために慌てて、手をカマで切った”などの思い出を語る。
(★少々個人的な話に時間割きすぎでは・・・?)


◆物語のあらすじ。
「大きく言えば 宇宙大三角形(ゼントラーディ、メルトランディ、地球軍)=地球小三角形(輝、ミンメイ、未沙)という設定」(岡田)

◆北久保は“マクロス”に参加。ただしあまり思い出や記憶が無いそう。戦場(制作現場)を一緒に乗り越えたもの同士?板野との気のおけないやり取りが続く。
北久保: 「板野さんの噂はかねがね聞いていた。板野さんはオープニング(の作り)からスゴ イ。スゴすぎてどんどん崩れていく」
板野: 「北久保は手が遅くて使い物にならない。だから演出になったんでしょ」
北久保: 「そういうあなたも演出」

◆板野「TV版は半年間家に帰れなかった。吐血して診断書を書いてもらって“これで休ませてもらえなかったら医者に私が説明に行く”と言われた。制作進行や絵描きがどんどん辞めていった。」とTV版での思い出を
(★切々)
と語る。

◆アニメ制作の流れについて。
「絵コンテ」→「レイアウト」→「原画動画」→「彩色」→「撮影」 
(★現在の作成方法と違うのでしょうか?)

マクロスTV版では各パートに原画やセル画を運ぶ係りである“制作進行係”が、赤信号に車を置いたまま失踪。

◆マクロスの”生みの親”を岡田が紹介。
「まだ学生で、ガンダムのレイラさんを立体的に描いてパンツが見える!とスタジオのトレースマシーンで遊んでいた、河森正治(監督)と美樹本晴彦(キャラクターデザイン&作画監督)」が主なスタッフとなって制作。“現在”のお二人と思われる写真が登場。

(★今のお二人の詳細はよく知らないのですが、やはり成功したヒトはステキに変化していくんだよなあ~と思いました。だって昔アニメ雑誌で見たお二人の写真とは、ま、まるで別人・・・。個人的には特に美樹本さんは大人の男って感じでダンディで、銀座でデートして下さい!って一瞬、思った。 )


◆板野がマクロスに参加するきっかけ
「(河森と)安彦良和さんの“クラッシャージョー”の現場で会ったのが最初。バルキリーに衝撃を受けこれをちゃんと動かしたいな、と思った。」

◆(映画版マクロスは)超一流のセンスと中学生のセンスが合体している(岡田)。
北久保: 「マクロスがエポックになる、ヤマト、ガンダム、と並びかけた一瞬があった、けど河森さんの幻想の女性観が」
岡田: 「童貞臭の強い女性観」
北久保: 「リアル体験0(ゼロ)だからどこまでもトリップしちゃう」

(★このへん私の国語力不足か北久保さんのお話がよく理解できずに<なにが言いたかったのか?>書き写してます。内容的にカマトトぶってるわけじゃなし)


◆深見「河森さんはマクロス7で出逢ったときにはもう結婚されていて、地に足がついているという感じなんだけれど、すごくロマンチスト。マクロスプラスの方がもっと三角関係がドロドロしていたけどそれでも品がある。あれが(河森の)資質なのかなあ。と」

◆古厩「戦争があればいいなあ、参加すれば成長し大人になれる、と思っていた。しかし輝は戦争では全然大人にならない。ごく身近な人間関係の中でいろいろある。(★そういう中で成長していくものだという意味?)なのでこの作品は妄想だけではなくちゃんと着地ができていると思う」


・・・続きはその2でアップしたいと思います。
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by peppermint_y | 2005-08-18 17:00 | comic | Comments(0)
6月28日(火)「劇場版 エースをねらえ!」 (1979年) 監督:出崎 統

司会  岡田斗司夫、乾貴美子

ゲスト 小林七郎、大林素子、黒瀬(?)、唐沢俊一

◆作り手側のゲスト 美術監督 小林七郎さん。
背景画はルパンやエースみたいな両パターンとも描ける人はこの人しかいないと紹介。

◆エースのあらすじ。全て劇場版に書き下ろされた。
1970年代のファッション性が反映されている。ひろみのウルフカットやマキのマッシュルームカットなど。アニメーションがマンガ(原作)を離れ、演出家の“作家性”が出てきた作品。

◆大林素子はジャージに自分の名前を書かず「竜崎麗華」と書いていた。

◆アニメ監督出崎統の特有の効果を紹介。
ハーモニー=劇画タッチになる 三回パーン=同じカメラワークを繰り返す 入射光 パラフィンがけ=暗い影 
演出技巧を開発。現代のアニメに大きな影響を及ぼしている。押井守監督なども参考にしている。

◆黒瀬(歌人)お気に入りのシーン;
雨の中お蝶夫人がひろみを呼び出して特訓をするシーン。『ひろみ、あなたが憎くてこうしているわけではない。自分が7歳からラケットを握った苦しさ、そして今も苦しい。でもこの長い間の苦しさが今の私を支えているのです。』
映像は水溜りに逆さに映ったお蝶夫人。=心情を綴った表現

◆お蝶夫人をテーマに黒瀬が一首。(計二首)
「ひろみあなたへ放つサーブにわが愛は宿るか 頬を冷やしゆく雨」
「一球のエースのために宗像がひろみにそそぐ万の雷火(らいか)は」

◆大林お気に入りのシーン;
初めてダブルスを組む。しかしお蝶夫人はひろみにボールを回さない。『負けるなら私のミスで負けたい。』宗方コーチはそんなひろみに言う、『たった一球でいい。緑川のボールを返してみろ。竜崎に出来ておまえに出来ないわけが無い。』
自分の経験に同じようなことがあったので思い入れがある。

◆唐沢俊一お気に入りのシーン ではなくこの作品の価値を下げてしまったシーン(あえて指摘として);
宗方は緑川蘭子にどうして岡を選んだのかと尋ねられ『母の面影に似ていたから』
これは宗方の個人的なことであって(ひろみ=母の代用品)、私情を挟まず限られた命の中でひとつの才能を育てるという真剣勝負に徹して欲しい。
ただし、これには限られた上映時間に纏めるためには仕方がなかったのかもしれない(テーマが大きくなりすぎないために)

◆88分の中で岡ひろみを際立たせる意味で、TVに比べ映画版では他のキャラクターを落としている。しかし映画版は岡ひろみに自分の感情で切り開いていく感覚を取り入れている。

◆「アニメマエストロ」のコーナー
出崎演出の音響効果 
音響とキャラクターの心情を絡ませる(急いているひろみの心と踏み切りの音)
オン(現実)/オフ(本音、内面の声。心に沁みるような)のセリフ、など。

◆「“電話のケンカ”でリアリティを出した先駆け作品」(日本人は電話で謝り、アメリカ人は直接会い謝る。今後トレンディードラマでもこの電話パターンが増えていく。)
「普通のアニメの3倍くらいの情報量。画面分割が一杯あり、派手でお得感がある。声優さんもすごくいい」(岡田)

◆小林お気に入りのシーン; 背景の数々。「表現の領域に食い込んだ背景」を監督が指示。心理的、主観的な背景の見せ方(=ただ見たままでない背景)。カモメを飛ばせることが多いのは空間の表現をしている?

◆監督の絵コンテを披露。絵コンテの上がりは遅い。描き始めると早い。まず原画マンに見せ、絵が出来上がってから作り上げていく。(小林)

◆出崎作品は純粋なアニメ作品。表現が100%全て(宮崎=「説教屋」富野=「思想家」)(唐沢)

※個人的に記録したものであり、基本的に番組進行と同じですが、少々記憶で補完させているところがあります。
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by peppermint_y | 2005-08-16 17:00 | comic | Comments(0)
6月27日(月) 「未来少年コナン」 (1978年) 監督:宮崎 駿

ゲスト 大塚康雄、江川達也、松村邦洋

司会 岡田斗司夫、乾貴美子

◆「未来少年コナン」は78年放送開始、全26話。

◆作り手側のゲスト 作画監督 大塚康雄さん。
アニメ界の重鎮。宮崎とのエピソードを披露。
「前作品<おれは鉄兵>があまり面白くないなあ、自分と合っていないなあ、と思っていたときに(宮崎駿に)依頼をされた」
「ワーカーホリックの宮崎との作業は大変だろうな、と思っていた。朝9時に現場に入って夜中の3時に帰ろうとすると、“もう帰るんですか”と言われる」

◆松村邦和の好きなシーン; 最終回のモンスリーと船長の結婚式のシーン。
「ずっと気の強かったモンスリーが結婚式では“ばかね”を女らしく言うのがいい」

◆コナンの服装、ランニングと短パンはキャラクターを動かすのにシンプルでなければという宮崎のこだわり。ハイジやペーターも同様。

◆ラナとコナンは宮崎駿がほとんど作画。宮崎の描くラナは少し女っぽく顎がとがっていて色が入っている、大塚作はアゴが丸く幼顔。江川達也が即興で描いて解説。モデルは?の問に「そのとき(宮崎の)近くにいた女性」(大塚)

◆江川達也の好きなシーン;「島の1日」という話。麦畑へ行って、粉を挽き、パンを作る話。異色作?

◆演出はガンダムの富田さんも参加。(翌年にガンダムが始まる)絵コンテを宮崎駿に書き直されて、その後のインタヴューでは「どうせ、“コナン”は出来ませんから」と答えている。3話以外の演出家、外注の演出家コンテでも宮崎は書き直す。3話は高畑監督作品。

◆大塚さんの14歳のころのスケッチブック(トラクターや重機が描かれている)が登場。図鑑のよう。精巧すぎて他のゲストが唸る。「ただのスケッチではなくどういう風に動くか、構造まで理解している描き方ですね」(岡田斗司夫)

◆大塚さんは県庁に就職しようとしていた。26歳で東映に入社。

◆大塚康雄の好きなシーン というか未だ気になっているシーン;
ツリーハウスにコナンがラナを誘うシーン。ツリーハウスのはしごに登るのにラナの洋服の裾から見えるはずのパンツが見えていない。駿と論じた上、見えなくすることに。“コナンを先に上げて、ラナの手を引ければいいのでは”の問に、「ツリーハウスにコナンが先に上がらず、ラナの後から登ることになっているのは、もしラナが落ちたらコナンが支えなくてはならない(いう宮崎の裏設定?がある)ので」

◆宮崎駿のコナンイメージスケッチ登場
イメージスケッチにアイデアや今後の演出を盛り込む。それを描くのは数秒単位で出来上がっていくそう。出来たらスタッフに配る。背景などはほぼそれを元に作られる。

◆「アニメマエストロ」のコーナー
アニメでどんなことが表現出来るのか?重さの表現。(コナンが石を持って投げるシーンが取り上げられる)

◆大塚さんのアニメの作画講座
まず動作の終点と最初を描く。その次にただ中間地点を描くのではなく極端な特徴?を狙って描く。

◆岡田斗司夫の好きなシーン エンディングのシーン。鉛筆だけで描かれた小道に木陰がずっと繰り返し続くだけ。宮崎駿が担当。メッセージ性の無いエンディングで本編のメッセージ性を強調。

◆松村「次回はスタッフの悪口とかカルトQで盛り上がって欲しいです」

※個人的に記録したものであり、基本的には番組進行と同じですが、会話などは少々記憶の中で完備させているところがあります。
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by peppermint_y | 2005-08-15 17:00 | comic | Comments(0)

昔のマンガやアニメに懐古中


by peppermint_y