macross個人的創作話「ミッションは恋の絵巻」【上】

「超時空要塞マクロス」の19話TVレビューから間もなく、柿崎準主役の二次創作が出来上がりました。
1年位前から思いつきのまま作っていたのですが、いつまでも納得できなくて、もーぉ限界とばかりに放出です=3(いつもこのパターン・・・)

柿崎が・・・といえば、もうお分かりですね、どっちらけなお話です(^^;)
SSというよりは完全な、パロディ~024.gif    

作ったきっかけも忘れてしまいましたが、最後はこじつけで。
長編になるような内容じゃないんですが、駄文は長いです;

タイトルが最後まで思いつかなくて・・・結局、コバ○ト文庫みたいになってしまった(^^;)




ご注意034.gif
「マクロス」×「源氏物語」のキャラクターを用いたパロディ小説です。
以下の方はご遠慮いただいたほうが賢明ですv

双方の原作、キャラクターのイメージを壊したくない方・宗教関連に神経質な方・
「死」を取り扱うことに敏感な方・マクロスネタバレを回避したい方


――と、ズラズラ並べましたが、あくまでアホな話♪
細かいところもおおらかな目でスルーしてくださいませ。

実は古典は苦手・・・そのへんもインチキでいいよ、という優しい方はMoreをど~ぞ040.gif


※6/25付:誤字が多く失礼いたしました。気づく範囲で修正しました※



★☆★☆★☆無断転写はご遠慮下さい☆★☆★☆★


 「ミッションは恋の絵巻」 【上】





最近、習慣になったこと。
輝はある部屋の前に立ち、手を合わせる。

不遇の爆発で、柿崎が、死んだ。

初めて持った部下であり、親しき友だった。
こんなことしかできないが、しばらくの間は拝んでやろうと思った。

廊下を通り、自室のドアを開け、デスクに装備をはずす。
こんな殺風景な部屋でも戻ってくるとホッとする。

「・・・たーいーちょー・・・」
「?!」
・・・声が聞こえたような気がして、輝はあたりを見回した。
「誰か・・・いるのか・・・?」
まわりを見回してもなにも見えなかった。
幻聴かと思い、着替えようとした瞬間、
「隊長!」
と・・・今度ははっきりと聞こえた。
「・・・だ、誰?!」
自分をそう呼ぶ”人間”はいまや1人しかいない。
「マックスなのか?!」
「マックスじゃありませんよ、オ・レ。俺ですよ!」
「・・・・?」
よく目を凝らすと・・・信じられないことに・・・あの、柿崎の姿があった。
「で、で、出た~っっ!!!」
輝は驚いて壁にぶつかってひっくりかえった。そのまま逃げようとドアの方へ這いつくばっていった。
「ちょっと!隊長!怖がらないでよ!」
「ほ、本当に・・・?」
「そうです、オレです」
「か、柿崎?!」
「ハイ!」
柿崎は半透明の体で腕を組み、プカプカ浮いていた。
「なーに、バケモノでも見るみたいに驚かないで下さいよ」
「お、お前、言っちゃ悪いが、バケモノ以外にあるか!そっ、そっ、それに・・・」「その白いの、全っ然似合わない!」
輝は柿崎のその後ろを指さした。
柿崎の背中には柔らかそうなフワフワの純白の羽がついていた。
柿崎は得意げに広げてみせて「そんなこと言わずに・・・ダウン100%のいっちょうらです」と自慢げだった。
「お前、もしかして天使のつもり?!」
「ええ。もしかしなくても、です。まだ仮契約ってとこなんですけどね」
「どうして現れた?」
「水くさいなあ・・・それは、ね、いつも隊長が拝んでくれているのをお礼をしたかったんです」
「・・・見てたのか・・・」
輝は躍り上がった血流がだんだんと戻っていくのを感じた。
「・・・それと、ちょっとお願い事がありまして」
柿崎は熱いウィンクを飛ばした。
そのお茶目な態度に、輝はさっきまでの恐怖心はどこへやら、あぐらをかいた。
「やーっぱそんなことか!・・・死んだら全能じゃないのかよ」
「イエース。先輩よくお分かりで」
「それならいいじゃんか」
「ノーノーノー。自分で出来るならのこのこ出てきませんって」
「じゃあ・・・一応訊くだけ訊くけど、お願いってなんだ?」
「えへん。それは、ですね。」
深刻ぶっている柿崎の顔は不敵な表情にも見えた。
「隊長もね、そのへん男なら判ってくれると思うんですけど・・・」
柿崎は手びねりして媚びる。
「いや、判らない!・・・お前は変わってるからなあ」
「でも隊長は、男の中の男ですよね」
「まあ・・・そうは思いたいんだけどね」
輝はトホホな表情になり、肩を縮める。
「ま、それは適当でいいとして。その~、お願いというのはね・・・実は・・・女のこと、なんです」
「おんな?実はオネエ系とでも告白?」
「そうじゃないっす!れっきとしたオトコです!」
「じゃあ、なに・・・」
「女性関係ってとこです!」
「ま、そういうことか・・・でも恥ずかしげもなくはっきり答えやがって」
そういう態度とはうらはらに、輝は柿崎の恋とはちょっと面白い、と思ってきた。
「で、どんなお願いなんだ」
「ええ、隊長、ホラ、見てくださいよ・・・死んだらこうして人間と・・・接触できないんです・・・」
柿崎が輝の顔の前でブンブンと手をかざすが、確かになにも感じない。
「・・・ホントだ」
「隊長には告白しちゃいますけどお、オレ生きている間、ぜんっぜん女の子に縁がなくってね」
柿崎が広い肩をしょぼんと下げた。
「そんなの、承知だ」
輝は腕を組んで深くうなずいた。
「レモン味のキッスが一度でいいからしてみたかった・・・で、その心残りをね、七十七日までになんとか克服すると本採用に近道ってことで」
「天使のクセに七十七日だなんて・・・和洋折衷だな」
「来世へは身軽な方がいいというんでね・・・現世で最後の望みをかなえるチャンスなんですよ」
「ふーん・・・」
「で、ね、借りたいんですよ・・・隊長の肉体を」
「肉体?!お、オレの?!」
輝は思わず自分の体を抱いた。
「はいっ!」
「乗り移るってこと・・・?」
「正解!さすがは隊長、話が早いや」
「だめだ、だめだ、断る!」
「ええー?どうしてなんです?」
駄々をこねるように柿崎は体を揺らした。
迫る柿崎の顔を背けたが、大きな図体は引くことは無かった。
「そういう趣味、まるでないし!」
「オレだって好きこのんで男の体になんかです」
「・・・わ、悪いけど、お前にこの体を乗っ取られる事にでもなったら・・・!」
「そんなことしませんって・・・無駄なく、いざキスって時だけでいいんです!」
「き、キス~!?!」
輝はのけぞった。
「隊長ぉ。いまやゼントラのやつだってそんなに驚きませんよ」
「は・・・」
「そう、オレの夢は女の子と恋をして、キスをすること、なんです」
「わ、わからんでもないけどさあ・・・」
「・・・あ!」と輝はポンと手づつみを打った。
「それならマックスにでも頼め」
「え~!あいつはマジモテるから・・・妬けるんです!」
「じゃ、オレがモテないと言いたいのか?」
「違うんですか?」
「うっ・・・」
・・・輝は否定できなかった。
ぶっちぎりミンメイに片思いしているし=3
「大丈夫。いざそのときは無意識なんで」
「え・・・そうなの」
輝はちょっとだけがっかりした、が、すぐに気を取り直し、
「だってさ人を・・・女の子を騙すみたいだしさ」
と、脳裏には再びミンメイが・・・そしてなぜか早瀬中尉の顔が浮かんだ。
中尉が?!ナンデ?!
「隊長、恋愛ってそんなもんじゃないんですか?」
「ああいうお願いするやつが知った口をきくよなあ。しかも柿崎が好きな子、となんだろ?」
「いいえ。好きな子なんていません」
「え?」
「そういうシチュに憧れているんですよ――というか、女の子なら割とどんなのでも・・・さあさ!作戦は考えてあります!先輩にはあるヒトになってもらうんです」
「はあ・・・」
輝は何がなんだか判らなくなってきた・・・じゃなくても、今この現実が全部夢だったりして。
「その名もわが国最強のMMK、プレーボーイのヒカルゲンジですよ!」
「光源氏?!」
「名前も似てるでしょう。ヤツだったら確実にモテます!」
「そっ、そんなこと簡単にできんのかよ」
「そーゆーのお安い御用なんです。・・・隊長。オレの目を見て」
「ぷっ!でかい顔!」
「ふざけないで・・・いいですか~いきますよ。あなたはヒカルゲンジ。日本一、いや世界一いい男・・・」
柿崎は輝の肩を抱き、耳元でつぶやく。
「う・・・っ、なんだか・・・」

仮にも天使の持つ魔力だろうか?
それとも単純な性格だからだろうか?
なんだかその気になってきた輝なのであった。

「じゃあ、イイ感じのとき、オレ、憑きますから」
「でも・・・まだちゃんと承知はしたわけじゃないぞ・・・」
「往生際の悪い人だ。オトコの甲斐性だと思って、気にしない気にしな~い。ね、時間が無いんです。始めますよ・・・」
柿崎は胸の前で両腕をくるくる回しだし、呪文のようなものを説きはじめた。
「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの・・・」

「おいっ!それはモグタンの・・・」

ピンク色の渦に巻き込まれて輝は意識を失った。



「・・・パクリじゃないか・・・・」
つぶやきながら、輝はパチパチと目を覚ました。
その目の前に顔があって・・・女がすごい形相で輝を覗き込んでいた。
「あ・・・れ・・・?」
今の・・・夢だったのか・・・?
目の前にいたのは、上官の早瀬未沙、だった。
「早瀬中尉・・・!」
夢・・・柿崎・・・?
それよりなぜよりによって鬼上官の・・・
「・・・それはどなた?」
と言うなりパネルで見慣れたその人は見下した顔になった。
「・・・もしかして・・新しいをんなの名?」
「・・・なに冗談言ってるんだよ、自分の名前、忘れたの!」
「愛人の名前と間違えているんですね!私には葵って名前があります!」
「あおい?」
輝は起き上がって聞き返した。
「・・・だいたいあなたはいつもお出歩きになってばかりで。戻ってきたと思ったら高いびき・・・あさましき男・・・!」
「な、なんだよ」
未沙をよく見ると十二単を着、長い髪を垂らしていた。

・・・どうやらさっきの出来事は本当で、あの柿崎のいう通り・・・次元を超えたらしい。

そして早瀬未沙に似た葵の上の鼻息はまだ止まらなかった。
「言っておきますけど、いわば政略結婚の利害関係。なんだから、一方的にエラソーな顔しないでくださいまし。しかもおぼしき年下の男ときている」
「口の利き方までそっくりだ・・・顔まで似てると態度も似るんだな」
「なにか言った?正々堂々とおっしゃったら?!」
葵の上はますますヒートアップしてきた。
「なんでもないよ!」
「あなたみたいな軽い人は根本的に自分を勘違いしててね・・・!」
輝は超音波のごとく、きつい言葉のられつに耳を塞いだ。
「・・・あー、オバンってどこでもうるさいんだな」
「な、なん・・・っ!オバ、オバ・・!こ~の~男~!」
葵の上が青筋を浮かべ、恐ろしい顔で輝をにらみつけた。
「ね~た~ま~し~き~!」
爪を立てて迫ったとき、キポン!と音がした。

                ☆

気づくと月夜の照らす縁側に、輝は大の字に投げ出されていた。
「隊長、ひとつ貸し、ですよ」
柿崎が上から覗き込んで、目の前に人差し指を立てた。
「柿崎~おま~・・・」
「ああいうのは好みじゃないけど、正室だからすぐ何とかなると思ったんです」
腰をさすりながら、輝は起き上がった。
「柿崎、ああいうヒステリーは現実だけでじゅうぶんだよ!顔なんか中尉みたいでさ、ちょっとエラいからって、それに絶対にS・・・」
「あの~、盛り上がってるとこ悪いんですが、もうスタンバイが・・・」
柿崎が手のひらをウエイトレスのように差出し、にっこりした。
「次?」
輝は右左と辺りを見た。
「彼女はもうそこにいますよ。ではよろしく!」

・・・暗闇中、目を凝らすと女性の後姿が見えた。
その後姿だけで美人、という期待感がある。

つややかな緑色の髪・・・そう見えるのは月の光のせいかもしれない。
横顔の唇が光った。
「・・・たれじゃ・・・?」
美しい姿に意外にも意志の強そうな声だった。
「あの~はじめまして。一条輝といいます」
「光の君か・・・」
「まあ、そんなところです・・・そういうあなたは・・・?」
「なに寝ぼけたこといっておられる・・・六条御息所でございますぞ」
「六条御息所さんって・・・生霊になって嫉妬・・・という、あの?」
「私が物忌みするとでも思っているのか?嫉妬するような優れたものはおらぬ」
「すごいプライド」
月の光が差し込んでいても、座敷は薄暗く、まだその女の半身しか分からない。
「強いてならば・・・そう、ねたき、あの男・・・!この私を矢で負かし・・・馬で負かし・・・!!」
女はよほど悔しいらしく、着物の袖をギリギリと握った。
「意外とおてんばなんですね」
「・・・ねたきもの!絶対に正体を掴んでやる!寝ても覚めても、思い出すあの男・・・」
美女は輝の声などまるで聞こえていないようだった。
「それはきっと恋なんじゃないかなあ?」
「・・・こ、こひ!?」
「そのぐらいオレにも判ります。その人が好きだってことですよ」
女がゆっくり振り返った・・・やぱり美人だった。
しかし眼光はするどくて・・・ゼントラ娘のミリアそっくりだった。
「・・・ミ、ミリア!?!」




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by peppermint_y | 2008-06-24 17:05 | comic | Comments(0)

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