とうとう最終回を迎えました。(注:DVD鑑賞です)
都会で働くことになったカトリは、念願の学び舎にも通いだし、お母さんとの再会することもできました。 最終回でカトリはやっと一般的な子供と同じ境遇に並びました。カトリは今後もサクセスストーリーを続けていくことでしょうv 最後によぎった感想を留めておこうと思いますv ◆どんな作品だった?◆ 1話目で母との別れ、最終回に再会が用意されていますが、物語が進めばカトリが世の中へ出るアプローチでしかないと一目瞭然です。 奉公の先々で『小さな女の子』の予想以上の献身ぶりに、カトリは徐々に認められていきます。特に癇癪もちのイーネスがカトリを認めるくだりは感動的! カトリを見守る心境でこなすごとに、やった!と嬉しくなるも、カトリにおしえられる事、しばしば。カトリ、大人だなあ~と感心させられる自分がいたりして。 そんなカトリを通じ、どんな境遇でも、ポジティブに努力と知恵を惜しまなければ、夢に近づけるよ、と。 また女性の自立というかフェミニズムってほどじゃないけど、80年代、女性が本当の意味で活躍しはじめた時代、女の子へエールを送る作品なのでは、と思います。 カトリの周りにはソフィア先生やエミリアさんという職業を持った女性がたくさん出てきます。ロッタ奥様だって箱入りお嬢様でありながら、ハンドメイド刺繍を”貿易”しています。 その反面、母性を感じるウッラ夫人のような女性も出てきます。家事が得意で、子供を愛し、「女性の幸せ」を表すようなキャラクター。『お屋敷の奥様になるのがカトリの幸せよ』と含みますが、カトリのような好奇心と知性溢れる女の子は今はとりあえずその考えに収まることは出来ないようです。 そしてカトリの周辺の男の子たち・・・悪く思わないで下さい・・・マルティやペッカはこの80年代に生まれた言葉、アッシーくんやメッシーくんを思わせるところがありました(笑)。 女の子が仕事をしながら、いきいきと過ごすためには、サポートしてくれる男の子は必要かも(笑。この感想、誤解を受けそうですが、あくまで世界名作劇場のマジメな作品です、はい。) と、こんな気分だったのかな~この時代。。。日常的な忍耐に、現代の女の子の軽快さも取り入れた感じかな。 とはいえ、がっつりしてるわけでなく、どのキャラクターの作り方がとっても自然。絵の方も嫌味がなくてトゥーマッチしてました。 ◆三角関係は?◆ カトリをめぐる男の子たち。見る気をマンマンに高めてくれた”三角関係”はいかに?! 上京したトゥルクで、レオ↓という男の子が登場。 クラウスが見つからなくてカトリが困っているとき、捜索を手伝ってあげたのでした。 その性格と容姿の良さげに、『えー、ここにきて本命登場なわけ?!』と一瞬慌てましたが、実はカトリをどこかの国の王女様と勘違いしているアホなのでした。。。彼もカトリにひとめぼれのようです。 そうなると中学生になったマルティの頼もしさが際立ちます。 この子はこうやって一生カトリをあたたかく見守っていくんだろうなー。 ・・・早く大きくなってプロポーズでもなんでもしてくれー! 驚いたことに最後の最後でペッカが登場! マルティにはない、ペッカとカトリの場面には、せつなさを感じるところがありました。それは、ペッカがカトリに恋をしているという感情がはっきりしているからではないでしょうか。 その場面で二人はこんな会話を交わしています。 『カトリは結局都会の人になってしまうんだなあ。』 『そんなことないわ。私はきっと学校を卒業したらこっちへ戻って来るわ、そんな気がする。』 『いや、カトリは戻らないと思う。』 カトリは学費と謙遜で進学は出来ないかもしれないと思っており、ペッカはカトリを田舎暮らしで終わる人じゃないと十分に判っていて(そしてとうにあきらめ)・・・という感じかなあ。 最後にナレーションで、カトリが将来なんの職業に就いたか言ってるんですが、それはどこでもやれる職業。二人の言うことはあながちどちらも外れていないのかもしれません。・・・ペッカの元へは戻らないという意味ではね。(ごめん、ペッカ・・・マルティ派より) ・・・ティーンエイジャーになって3人がどんな恋をするのか、見てみたいですねⅴ ◆100年前のフィンランド◆ 物語の後半でヘルシンキという都会にカトリが訪れます。ここまでもんのすごーく昔の話という気分で見ていたのですが、カトリの生まれた村が発展途上なだけであって、電気も車もある街の様子に現代的だわ、と驚きます。それはトゥルクも同じ。 カトリの住むトゥルクは現在フィンランド第3の都市、そして昔と変わらずの港町。ロッタのお父さんが船会社に関係しているのもうなずけます。 ◆おわりに・・・v◆ 放映当時、好きで結構見ていたつもりでしたが、すっかり忘れていて初見に近かった、恥ずかしながら。。。 こんな風に強烈な印象を残さないかわりに、話がスムーズに進み、主人公の境遇もあまり辛いものではないのでライトに見られる作品ではないでしょうか。文字通り、渡る世間に鬼はなし。 カトリやマルティというキャラクターが”そのままお手本”になるところもいいですね、反面教師とかではなく。 それから、私の場合、一部恋愛モードでも楽しめましたv(萌えっぷりは前の記事でv 制作側が意図してるのかどうかは別!) カトリの前向きな姿勢に、思いやりのある少年達、そして正しい大人が描かれている佳作だと思います。 ◆バンダイDVD牧場の少女カトリホームページ◆ ←他の名作劇場も楽しめます~
by peppermint_y
| 2007-08-12 17:00
| anime
|
Comments(4)
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いろは
at 2008-02-24 22:36
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私も好きで見てました。でも、「まるてぃって誰だっけ?」と咄嗟に出て来なかった私はペッカ派でした(声優の塩谷翼さんがスキだったので)。絵を見て、ああ、あのほんわかしたおぼっちゃんか〜と思い出しました。そういえば、ほんのり三角関係でしたね!(こんないいかげんな記憶でも当時はホントに、スキで友達とあーだこーだいいながら見てたんですよ・・・)
フィンランドもスキで何度か行ってます(でも厳冬期ばかりで、トゥルクは未踏です・・・) ほんといいところですよね!
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peppermint_y at 2008-02-25 23:33
おお!マクロス×カトリ好きとはきぐうですね♪
ああ、やっぱり三角関係してましたよね~! ペッカはいかにも少年らしいというか、母性本能をくすぐるところがありました。ほんわかマルティは人の心を開くのがうまいというか、そんなところが好きになったのかも。ま、マルティの声はなぜかアムロと同じですからね~。 ちなみに私もストーリーのだいたいは忘れていました。 そしてフィンランド!!パンのCM見るとときめきませんか☆ 現地人に言わせると、寒い時期に行くのが通だそうですよ。飛行機代はヤスイ、バケーション時期じゃないから現地人がいる・・・。 私も何度も行きたいです~。
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ゲル
at 2013-07-20 08:53
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レオはハブられるんですねw
まぁ登場するのが遅かったけどね
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peppermint_y at 2013-09-16 23:55
ゲルさん
遅いレスで申し訳ありません!! こんなブログにコメありがとうございまーす。 レオはハブられるというか、カトリの彼候補からはフェードアウトしていってくれました。 もしかしてゲルさんはレオ押しだったのでしょうか?お顔からしたら間違いなく本命顔なのですけれどー。
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