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いまさらながらハウルの動く城の感想

キムタク主演作が公開されるということでTVで露出が多いですね。
そういえば前回?の主演作、TV放映時に初めて観た「ハウルの動く城」。
ハウルはジブリ作品で初めての美形キャラといわれているそうで、かっこいい俳優さんが声優をやるというのは意外とぴったり来なかったりするもんだけど、あのハウルの風貌はキムタクがやらずして誰がやるという感じで。

「ハウル動く城」の本編はというと、
冒頭・・・ザ・長女体質のソフィー登場。
共感しやすい、自分に自信がないという女の子キャラ。
しかしナンパされる位“本当は可愛い”という典型的なヒロイン。

『知ってる?動く城のハウルは若い女の子の心臓を奪うんだってよ』

これ、比喩でしょ。それだけ魅力的でとりこになってしまうという意味なんでしょ。そうでしょ。
高まる期待!

そして、ハウル登場。

・・・ハウルってなんだか・・・ホストみたい。
肩にかけた上着といい、ひらひらしたシャツといい、その風貌が。
キムタクもホストのコントやってるし。

しかし、このジブリ始まっての軽薄な主人公が新鮮&効果的でいい!
男前と軽薄をまとった風貌だけど実は人助けというギャップがね。
憧れの象徴のような男の子と平凡な女の子という身分違いの恋は間違いなく盛りあがるんですよね。

ソフィーを助け、手を取っての空中散歩(本当は逃亡中)。
ありふれているけど、すっごくいい感じの予感がします!
駿さん初の思いっきしの恋愛作にオーバードースできるかと。

・・と、ここまではそう思っていました。

そして見終わったあと、『よし、もう一度観よう』ってすぐに思った。
そこまで面白かった?そういう場面もありました。しかし。

分からないことが多すぎたんです。

ソフィーの魔法をかけられた後ぐらいから、なんで?どうして?なぜなぜ?ポルケ?の連続だった。
なぜソフィーが山に向かうのか、マルクルとハウルをつなぐものはなんなのか、世界違うドアが4つなのか、カルシファとの契約って結局なに?とかなぜハウルの心臓だったのかとか。
分からないだらけで私って感性が鈍いのかも、ってがっかりしたけど、ハウルムックを立ち読みしたら感性豊かなマンガ家さんなどもそう思ってたみたいですね、よかった。(なにが?)
原作が読んでる人が、判からなのが判らないで作っちゃったんでしょうか?
脇役の役割も役目も80%って感じだし、なんでハウルが戦争に関心を示すのかとか戦争という設定自体もどうなんだろうと。

逆に自分の頭で補完し、意味判ったもんね的にひとりホクホクしていることがらも多い。でもこんな楽しみ方でいいんでしょうか~。

個人的には主役2人の第一印象が良かっただけに、なんかすごく惜しい思いです。

それにしてもハウル放送の、翌週放送の「となりのトトロ」。
なんと単純明快で面白いことよ。
千と千尋のアカデミー賞も素晴らしいことだろうと思うけど、ジブリが作った子供から大人までくったくなく楽しめる新作をひさびさに観たくありませんか。
by peppermint_y | 2006-12-01 17:00 | anime | Comments(6)
Commented by 理沙 at 2006-12-07 16:27 x
ジブリ作品も行けますよ~(^^)Vこんちは。
ハウルは確かに、ジブリの中では際立った軽めの男の子でしたね。
私は原作も読みましたが、原作では「戦争にこだわる」描写はありません。荒地の魔女とのやり取りと、ハウルとソフィーの喧嘩場面、恋愛場面が中心です。
「戦争」にこだわる所は、やっぱり宮崎アニメだからなんでしょうね。荒地の魔女が最後はただのばあちゃんになっちゃう所は、完全に彼の作品だと思える部分です。
流れ星であったカルシファーが地面に堕ちると消えてしまう為、彼を生かす変わりに魔力をもらう、と言うのが私の見解でした。(その位ハウルが孤独だったという事)心臓は悪魔との契約の媒体ではないかと。
その契約を破れるのが、ソフィーの様な「言霊」の魔法が使える人だったのではないかと私は勝手に解釈しました。(^^;)
いずれにしろ原作とはかけ離れている為、ちょっと苦しいです。千と千尋やトトロ程の完成度ではなかったかも。(^^)
Commented by peppermint_y at 2006-12-09 01:30
理沙さん
わおー、ジブリ作品についてもコメントありがとうございます。
原作、お読みになったのですね。もしかして原作をもう少し忠実だったらラブリー!な作品になったのかな?そう思うと個人的趣味からいくとますます残念でなりません。
>原作にない戦争
ちょっと風呂敷広げすぎちゃった?
きっと世情的には書かずにいられない心境だったのかと思います。
だけど劇場版マクロスの監督のコメントで・・・詳しくは忘れちゃったんですけど・・・映画で戦争を考え始めると収集がつかなくなる、というようなことを語っていた。ハウルは結局それになってしまった?

カルシファーの件、読みが深いですね~。納得です。ありがとうございます。
「心って重いのよ」というソフィーのセリフが好きです。孤独だったから、ハウルにとって心なんてどうでもよかったのかな。そしてソフィーという堅実な相手だからこそハートを取り戻せたんですよね。相性って大切。。。

ちなみに宮崎アニメでは「魔女の宅急便」が一番好きです。
キキになってみたい(笑)そしてトンボみたいな心開いてくれる男の子がいたらな。
理沙さんは特にお好きな作品はありますか??
Commented by 理沙 at 2006-12-09 11:53 x
ジプリ作品は「ナウシカ」の頃からのファンです。こんちは。
宮崎アニメで共通している事→
①ばあちゃんが必ずいる。
②警官隊だとか、男の集団だとか、わらわらと現れる人達がいる。
③戦争、争いなどがある。
④舞台が中世だかひと昔のヨーロッパか日本である。
ですかね。
ちなみに私が1番好きなのは「千と千尋」次に「もののけ姫」「トトロ」ですか。矢尾路頭の神や日本古来の神が出て来る話が好きです。
「魔女の宅急便」は歌がユーミンであった事から旦那が好きですね。
後順番だと「ナウシカ」(ダンゴ虫が好きなもので。)「紅の豚」(勿論飛行機が好き♪)「狸合戦ぽんぽこ」(あの開発地域に住んでいたものですから、結構身にしみます。)などです。
ばあちゃんや人間わらわらなんかは、「ルパン」や「名探偵ホームズ」でも見られた傾向ですよね。それらが出て来ると、「ああ、宮崎さんだ」などと思うわけです。
男の子キャラクターは文句なしに「アシタカ」が好きだったりします。もう、純粋まっしぐら傾向が好きという所ですか。弓を扱うシーンが最高です。純粋まっしぐらと言えば輝君もそうですわな~。(^^)V

Commented by ぺぱみん at 2006-12-16 01:09 x
理沙さん
宮崎アニメ4原則(笑)。なるほどですね。面白いです。監督の趣味がバレバレのもろもろ、なんですね。
②男の人は・・・偏見ってわけじゃないけど、わりかし戦争、武道好きなんですよね。戦争始めるのは男性だし。軍艦とかも見たがるし(笑)。
①おばあちゃん好きは(笑)これは演出的狙い?おばあちゃんキャラが出てくると物語が懐かしくほのぼのした雰囲気になるけど・・・。(じゃあ、湯ばあ姿は?)
あのー、理沙さんの好きな作品を見るとちゃんと成長した大人の人という感じがします、なんとなく。理解の器があるというか。
私は少女趣味というか・・・だから、なんだかんだいって「ハウル」も嫌いではないんです。一部、少女マンガの世界ですからね。
そうそう、女の子のボブカットも好き。宮崎さん、ボブも好きなのかなあ。ソフィーも最後はボブでした。

あ、「紅の豚」ってあれ、そういえば軽い“三角関係”ですね。馴染みの熟女と利発な若い子。あれはおじさまの願望そのものではないでしょうか。。。元「ぽんぽこ」のご近所ということで・・・もしかしたら今はあのあたりにお住まいなのかな??
Commented by 理沙 at 2006-12-17 11:01 x
大人?と言うよりは、多分ぺぱさんよりは年も上で、母親であるだけですよ。
湯婆婆はちょっとスレたお婆ちゃんでしたが、最後は改心したりと、可愛げのある役でしたよね。基本的に「お婆ちゃん」が好きなんでしょう。
私が始めの頃好きになったのも、「なかよし」などの少女漫画でしたよ!
最初のハウルなんか見てると、キャンディ・キャンディの「アンソニー!!」みたいな世界の感じを受けましたもの!!
私は男兄弟に挟まれて育ったせいか、非常に男っぽくて。子供の頃昆虫採集が好きなタイプでした。ですので後に好きになった漫画も、「少年漫画」が多かったり。(^^;)
宮崎アニメはそういう点で「少年」も「少女」も共有出来る部分のある作品郡で入りやすかったんでしょうね。
「髪型ボブ」、利発でしっかりとしたタイプのキャラに使われている髪型ですよね。ソフィーが後半そうなったのも、男の子、女の子キャラに関わらず何かの意味がありそうです。ハウルの髪色もその辺に関係がありそうです。(^^)
ぽんぽこの地域に済んでいたのは20までで、実家があります。現在は夫の実家、地方住まいです。ただ、子供の頃虫取りに出かけた山が今は影も無しなので共感します。

Commented by peppermint_y at 2006-12-19 00:59
理沙さんは、きっとなんでもそつなくコナすステキなお母様なのでしょう。
男の子兄弟の中で育つと自然とその手のアニメを見る機会も多かったのかしら。
うちは女の子兄弟なので、アニメ・漫画に限らず男の子がいたら世界が少し広がっただろうな~と思います。
でも、虫取りとか大好きでした。木登りも。
平凡な関東平野で生まれ育ったので逆に野山に憧れ、キャンプごっこ!なんかしてました。

キャンディ☆キャンディ・・・あれ、小説で続編があるのご存知でしたか?その後のキャンディと丘の上の王子様などのエピソードが載っているとか。
私は読んだことがないのですが、結構満足いくものらしいです。

ハウルは王子様(アンソニー☆)のように美しいけど、ちょっと子供っぽくてナルシストですよね。最初はキザっぽいけど、後半はソフィー無くしては生きていけない感じが少しイマドキの男の子を感じます。
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