8月23日~9月4日@松屋銀座で開催の「ガラスの仮面展」に行ってきました。 実はいろいろと用事が重なっていて、こんなことしている場合じゃなかったんですが、招待券をいただけることになり、平日の夕方にいそいそと行ってきました。 銀座松屋さんのイベントスペースは、結構大人オトメ心をくすぐる催しがあるので、春に「リカちゃん展」で足を運んだばかり。記事をアップしようと思いながら出来ていませんが(汗) 以前ログにもした、「ガラスの仮面展」 が2007年だったので、あれからすでに10年も経つんですね。オドロキ。 で、まだ本編が完結していない事実には…驚かなかったりして(笑) 以下、感想など。ネタバレ満載です。 入場すると、壮大なクラシック音楽をBGMに、漫画をフラッシュアニメにした映像が流れていました。 マヤの非凡さを見せつける衝撃的なシーンをつなげたもので、他のお客さんも思わず笑ってました(笑) 最近「ガラスの仮面」は公式自身で茶化したりして、40年間での表現のギャップを笑いで埋めているかのようです。懐も深いというか。 チラシにも書いてありましたが漫画原画をメインに展示しているようで、第1話はほぼ読めるレベル。このボリュームに『やっぱり2時間じゃ足りなかったかも…』と不安がよぎります。 展示方法は「演目」ごとに区切られ、時系列になっているので最近コミックスを読んでなくても『あ~、〇〇の時だ!』なんて思い返しやすいです。 白黒の漫画原画って目の前にすると訳もなく興奮するんですが、天才(美内先生)の描いたものが近くで見られる有難さは感じますが、線が、構図がみたいな捉え方ができないため、漫画読みに走っちゃうんですよね。 今回、テンション高めの名シーンが多くピックアップされており、どうしてもじっくり読んでしまいます。 そうなると自然と壮絶な場面が集まることになり、水責め・泥まんじゅう・ガラス破片・窃盗・監禁・・・コンプライアンス、大丈夫でしょうか・笑 ガラカメキャラクターは不死身でないとやってられませんね。 初期の頃は月影先生も若かったせいか血気盛んで、マヤもDV受けまくって大変でしたね。 現在の弱ってるくらいがちょうどよい、みたいな。(すみません) おそろしい場面以外では、「ふたりの王女」の華麗なアルディスやTHE・少女マンガなカラー原画ももちろんあって、こういうのを目にすると自然にときめきます。 それに、大・大好きな「イチゴの傘」(何度でも言う!)の原画が直に見られたのはうれしかったですね~。いじらしくて永遠にキラキラ☆エピソードです。 さらに「薔薇の部屋」というマヤ×マスファン垂涎の場面・イラストを集めたコーナーありました。 速水さんが、ロリコンに目覚め苦悩→おっさんの恥じらい。の変遷を生原稿で再確認という贅沢なものです。 もちろんこれはこれで楽しみましたが、白目、ブツブツ・・・といった、美内すずえ漫画の特徴する表現の特集コーナーもあり、あえて(?)まとめたことが目新しく感じました。ツッコミどころをあけっぴろげてる感じで、清々しさがあり・笑 「白目」という表現は連載初期は少なめだったらしいですが、だんだんと増えていったそうで。 キャラの中での白目率は、なんとなく、マヤの才能に脅かされてる亜弓さんが高そうです。 「忘れられた荒野」の真澄がけしかけた場面ではマヤはほとんど白目ですが、あれは人間的な感情を持っていないことを表してるもので、やられた感とは異なるしね。(何がw) 美内先生独特のイヤな感じを表わすものとして、三白眼も特徴的ですよね。ホラー作品にもよく出てきますが、白目に眼球が小さく描かれているものです。 また、背景の「木」とかも特徴的で、ゴシックな枝ぶりが不穏な雰囲気を醸し出してたり。ガラカメ原稿でも多用されています。アシさん、GJ。 「ブツブツ」はマヤが寝食を忘れ、夢中で台本を覚える時のお決まりですが、ブツブツは一応セリフに分類するものでしょうか?それとも効果音? 展示後半には、演劇「ガラスの仮面」で使った衣裳(「ふたりの王女」)や能面などもあって、演劇の方は去年観に行きたいな~と思ったんですが、いろいろな兼ね合いで断念しました。能の方はまた再演されるみたいですよ。 「ガラスの仮面」の他の作品展示もありまして、美内先生の漫画はポツポツ読んでいますが、強く印象に残っているのは、『なかよし』で連載当時に読んだ「妖鬼妃伝」でしょうか。 妖鬼妃の亡霊が地下鉄から出てくるシーン。1ページにどーんと亡霊の姿が浮き立って見えて、当時本当に怖かったので、どうやって描いてたんだ?とくどくどと見てしまいましたが、もちろん描くのに逡巡した形跡などなく、今回これが見られたのも嬉しかったです。 最近宝島社で出版されたんですね。しかもこれがまた、あの「黒百合の系図」 と同時収録。 あー、これは購入したい!けど、置いておくのすら怖いわ。。 個人的には、美内作品で好きと挙げる方が多い(当社調べ。)、「聖(セント)アリス帝国」、いつか読んでみたいと思ってるんですが、キャラも可愛かったのでさらに読みたいが募りました。 でもこれも未完作品なんですね。 で、ガラカメもどうなるの??ですよね。 お見送り的な感じに終盤、美内先生が実際に漫画を描いている様子が流れていました。久々に拝見する美内せんせいに、 お…! (笑) なんだか、お顔ツヤツヤなんですけど。 もっと御年かなと想像してたけど、むしろ若返ってるような感じです。 数年前に『自分はしばらく死ぬ気がしないので大丈夫』みたいなこと言ってたけど、なんだか信ぴょう性ありますよ…?(笑) パーカーみたいなのを着ていて、マヤちゃんの私服を思わせるし、あのまんまるいお手で美麗画を描いてるんですね~。 同時に流れているインタビューではガラカメの完結は?に、 『前から考えていて、自分でも早く最後の7ページ(だったかな?)を描きたいって思ってるんです。それまで楽しみに待っていてください』 みたいなことをおっしゃってて、隣にいた二人組の女性のひとりがすかさず「じゃあ描いてよ!」とツッコんでいました・笑 私もずっと完結を待ち望んでいましたが、最近はもう諦めてたというか、新刊行されても読み返すほど面白いと思えなくなってたし、このイベント開催を知った時にあらためて「夢中に読んでた部分はとにかく最高の作品だから、そこだけ大切に読んでいけばいいや」となんだか割り切った思いがよぎってました。 連載が止まって久しく、作者も匙(筆)を投げてるとすっかり思いこんでいただけに、美内先生の言葉には驚きとちょっと感動がありました。リップサービスにしてもね。 完結を待つファンはもう真澄さんの年齢を超えてしまったどころか、月影先生の方が近いんじゃないのになりつつありますんで、やるなら早くおやりなさいませ…!美内先生、白泉社さん。 ちなみに、美内先生の「最近のアイデアノート」という展示まであって、読んだらわずかでも先の展開のヒントが得られるかな?と覗き込んだら…まさにミミズの這ったような字で解読不能(倒) ヒエログリフより難しいんじゃない? 漫画の書き文字は普通に上手いのに、解読出来るのは美内先生だけってことですね、恐ろしい子…! ちょうど見終わったところで20時の閉場アナウンスが。ギリギリでしたが所要時間は約2時間ほど。 そんな焦りもあったのか、会場を出たところにでっかいボタンがあったので、何も考えず思わず押したところ、『紅天女にはマヤと亜弓さんのどちらが選ばれると思うか』なる投票で、私はマヤを押していました。 別にそれでいいのですが、原画で振り返り、ガラカメとの付き合いが長くなればなるほど、亜弓さんも好きになっていくなあ、と思ってました。 イベントの物販が豊富にあるのは一目で分かったので、がっつり吟味したかったのですが、早く会計をの呼びかけも始まっていたので、別途出直すことにします。 物販ブース出入り自由ですが、貧乏性なのでついじっとり見てたけど、1点1点を気持ち早めに切り上げてたら、グッズ類も見られたのになあ。 でもチラッとみただけでも、欠品も結構あったので次に来る時は揃ってるといいです。 あらためて、「ガラスの仮面」連載開始40年、おめでとうございます! これだけ濃いストーリー、キャラクターの少女漫画は珍しいと思います。 しかも応援するまでもなく、美内先生のパワーはすごかったです。 これからも作品が続くことを願ってまーす(出来れば)。 (※以下の写真は、会場の外で撮影したものです。) ▲上:複製原画。下:マヤwithドライフラワー。もちろんどちらも購入可。 ▼気になったグッズたち。ギャグが映える、さすがガラカメ。 >「ター」の存在w <おらあ、トキだ(ムシャムシャ…)> ▼今回ももちろん届いていました。40年変わらぬ愛。 あなたの ▼カフェも開店していたようですが、この時間には閉まっていました。 オーダーを迷いに迷って、月影先生にキレられろ! ▼ありがとうございました
by peppermint_y
| 2017-09-03 08:11
| comic
|
Comments(2)
Commented
at 2017-09-03 11:42
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
peppermint_y at 2017-09-04 01:26
ゆばさんへ
ガラカメの記事でゆばさんにコメントいただけるとは思ってなかったわー、ありがとうございました! 久々のブログ更新、以前も途中で何が書きたいのか分からなくなったりしてたけど、すっかり文や言葉が出てこず、すっごい時間がかかってしまいました(汗) そうなのです、ガラカメのグッズはファンのつっこみのツボを先手で押さえている感じです。 今流行りのマスキングテープでも白目物がありましたし、「あなたのファンより」がデフォになってて、上にメッセージが書けるものなどが品切れだったー。 本編は、最近はメロドラマしてるけど、1話目から痛みが伴うというか、そしてスピード感があり、叙情的な表現が普通より少ないので、少女漫画ファン以外でも結構楽しんでいただけるんではないかと。 「妖鬼妃伝」、そう、そんなストーリーだよ~、夜のデパート忍び込んでみたかった(笑) 魔夜先生がミウッチーのアシスタントをやってたんだけど、最近、魔夜先生が美内先生のホラー漫画を裏付けるようなエピソードを打ち明けてて、余計にホラー作品が怖くなったのさ…! マクロスイベント、まだまだ先…って思ってたら、もう9月だもんねぇ。どうしようー。。。 未沙やマックスの中身の人が出たりするのが、すっごく気になるところ。 グッズ情報ありがとう、確認してみますね!切手とかマクロスも頑張ってますね・笑 ストレスしばらく続く状態だと思うんで、予算とか考えずにパーッといきますか!な気分になったら購入するかも?!とにかく決めたら一報しますね^^
|
カテゴリ
!attantion!
◎個人的な感想・創作であり原作とは無関係です。
(他人の考察や二次創作が苦手な方はご遠慮ください) ◎無断転写はご容赦願います。 ◎トラックバック、コメント、無関係なものは削除させていただきます。 ◆Link♪ 【超時空要塞マクロス関連】 [miss macross] [Infinity-G] [りめんば] [萌えおぼ] [メガロードの翼] [COW’s NOTEBOOK] [桜陰堂書店] [日本艦隊司令部] [ゼントラーディ軍大本営] [ゼントラーディ人の日記] [仮タイトル] [flash back] [超時空要塞マクロス占い] 【マクロス・シリーズの公式サイト】 [macross official web site] タグ
超時空要塞マクロス(105)
マクロス二次創作(24) マクロス同人誌(24) ガラスの仮面(13) つぶやき(11) 牧場の少女カトリ(11) 世界名作劇場(9) マクロスオフ会(8) アニメ夜話(6) 手塚治虫展(6) 立ち寄りマンガ(5) フィンランド(4) なつかしのマンガ(4) ペリーヌ物語(4) 少女マンガ(4) 旅行記(4) サザエさん(4) BSとことん!シリーズ(3) 入間航空祭(3) ジブリ作品(3) ドラえもん(3) 藤子F不二雄ミュージアム(2) 宝☆【いただきもの】(2) オッス!トン子ちゃん(1) うる星やつら(1) まんがはじめて物語(1) エスパー魔美(1) キャンディ・キャンディ(1) キャンディキャンディ(1) クリィミーマミ(1) 最新の記事
以前の記事
2023年 12月 2020年 04月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2018年 11月 2018年 09月 2018年 01月 more... 検索
その他のジャンル
|
ファン申請 |
||