macross個人的創作話「カミング・トゥー・タウン」【1】

ごぶさた、超時空要塞マクロス<あくまでも初代>の件。

久しぶりにSSのアップになります。
季節ものとして完成を目指していましたが、いまさらクリスマスものww
ホントおのれの創作脳ってアリエナイザーw 遅いし、集中力ないしww 

今回初めて「オリキャラ」が登場、というのも初めて「メガ・ロード」の設定を持ち込んでみました。なので、未来ちゃんもお初の登場vv
いままでオリキャラは名前表記くらいでしたが、それだけでもこっぱずかしかったのに今回なんてケツまくって歩いているようなものだわ~(まっ、お下品)。

マクロスのアフター・ストーリーに関してはよく理解できてませんで、そのあたりは某理沙さんの偉大なSSで味わってもらうとして(笑)、設定は雰囲気でよろしくです;;
日頃ネタも少ないので分けて掲載しようと思ってます。続きは今週末にアップを目指してますので、よろしければのぞいてみてください☆ 

散りどきの桜を雪に見立て、ホワイト・クリスマスの雰囲気を味わってもらえると幸いです(ってかなり勝手なお願いww)。






☆ご注意☆
・個人による「マクロス二次創作」です。マクロスの作品の世界観を壊したくない方はご遠慮ください。
・無断転載はご遠慮ください。

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「カミング・トゥー・タウン」【1】




このところ宇宙の中を航海するだけの単調な日々が続いている。

未沙はあくびをかみ殺した。
艦長があくびなんてご法度、とは言ってもグローバル艦長を手本にするならば、喫煙もティーブレイクでもありなわけで・・・。

フロントガラスの外を見ていると、緊張感のない自分が映る向こうに星が流れた。
それは夕べ、娘の未来がはしゃぎながらつけたツリーの飾りみたいだった。

・・・ツリー飾る季節が来ると、未沙は少しばかりゆううつになる。それは――。

「・・・艦長!」
「は、はい?!」

部下の声にわれに返った。
あくびの涙目を隠そうと目を大きく開き、未沙は声の方を振り返った。

「艦長、すみません、仕事の話じゃないんですけど」
そうことわりながらも訊ねてきたのはレーダー解析のポジションに就くパティだった。
「クリスマスのルーツってなんだか知ってます?」
「クリスマス、のこと?」
未沙はホッとして、そして帽子を取り、長い髪を指で束ねた。
「はい、マリサがなぜ地球人がこの日をお祝いごとをするのか知りたいって言うです。でも私もなんとなくの説明しか出来ないし、艦長ならご存知かと」
「クリスマスのならわしね・・・キリストにまつわる伝統行事と思うけど。詳しいことはデータ・ボックスで調べてみたらいいんじゃない?」
「そっか!そうすればよかったんでした」
パティは背もたれを戻し、キーを叩き出した。
いつも自然体なパティだが、仕事に関してはかなり優秀とのお墨付き。母親が若い頃に軍で働いていたそうで、いつしかこの職業に興味を持ったそうだ。
「確かクリスマスって、カミサマ、に関するイベントですよね」
と、マリサが言った。
マリサは元ゼントラーディの兵士だった。
同じようにオペレーターのような任務についていたが、戦争の終結後マイクローン化し、このメガロードへの乗船を志願したのだった。
自分の性質を見極めていたのかもしれない。意外にもおとなしそうな娘だった。
「そうよ、マリサ。まあ、細かいことをいえば、地球人にとって神様はいろいろなんだけどね。しかも、この艦は星の違う者同士が乗っているのに、地球人の暦を取り入れてるのよね。生まれた星の違うマリサには、地球のその習慣に合わせてもらっている、のよね」
「合わせてるなんて、私、こよみ、好きですから!だっていろいろな面白い“しゅうかん”があって。私、特にクリスマスが大好きなんです。みーんなが楽しそうにしているから・・・」
「ありがとう、マリサ」
未沙はにっこりと笑った。

全ての異星人たちがマリサのように自身の遺伝子を信じ、早く人間らしさを取り戻してくれたらいいのに、と未沙は思った。

「――ちょっと、マリサ、暦が大好きってヘンな言い方!」

勢いよく介入してきたのはリャンだった。
なんでも士官学校ではシャミーと同窓だったとか。
見た目は可愛いらしい娘だが、シャミーより早口で、ある意味シャミーと同じように思ったことを口にするタイプ。

「でも、意味は通じてるじゃない」
キーを打つパティが後ろ向きのまま言った。
「ええそうね、でもマリサがヘンな言葉使いを覚えたらカワイソ、と思って。だから注意したのよ」
「あげ足とりみたいなこと、やめなさいよ」
「でも、このまま覚えたらさ・・・」
リャンは面白くないことがあるとすぐに口に火が着くので、未沙が早いところ制する。
「マリサは地球の行事が好きですって言ってるのよね、意味は通じるわ」
「――ただちょっと、間違いを正そうと思っただけです」
リャンは肩をすくめた。

「・・・地球人にはバースデーもあるわ・・・・」
鼻息を吐いてたリャンの横、マリサが伏し目がちにつぶやいた。
「マリサ、そんなの誰でも平等に巡ってくるじゃない――あ・・・」
言いかけたリャンもハッとして口をつぐんだ。

未沙は、きっと容赦ないリャンも自分と同じことを思っている、と思った。

「私達にはウマレタ日なんてないんです・・・製造番号だけ。しかもウマレタことを祝うことなんてありえないこと」
マリサは少し垂れ気味の目じりを伏せ、そのあと笑顔を付け足してみせた。

「―――ねえ、マリサ?」
「はい?」
「あなた・・・・えっと――自分の製造番号は知っているの?」
思いのほか未沙が明るく声をかけた。
「はい、ロットの末尾なら。メガロードに登録している乗船番号はそれです」
「何番?」
「はい、最後の4つは1280です」
「――あ、分かった。艦長の考えていること」
パティが指をパチンと鳴らした。
「マリサは自分の誕生日を自分で決められる、ってわけね」
「うふ、そうよ」
未沙は振り返ってパティにうなずき、戻ってマリサに微笑みを向けた。

「マリサ、あなた自分の好きな日を、自分の誕生日に決めなさい」
「・・・え~、自分で?勝手に決めていいんですか?」
「だってマリサ自身の誕生日よ、人に決めてもらうより自分の好きな日がいいんじゃない?でも、せっかくだからあなたのルーツにちなんだ日はどうかなって思って」
「いいじゃん、そうしなよ、マリサ!」
そう言って勢いよくリャンがマリサの肩に手をかけると、その反動でマリサはよろけた。

ナナメからも見てもヨコから見ても、どうも“戦うために生まれてきた”娘とは思えない。

「誕生日が選べるってある意味うらやましい、私なんて誕生日は1月1日。だから正月メデタイなんて無視されちゃうし」
「へえ、お正月生まれだったんだ、だから頭もおめでたいわけね」
パティがいたずらっぽく笑った。
「マリサ、日にちを決めたらみんなに教えてね、その日はマリサのお誕生会をしましょ」
「・・・嬉しい!」
マリサは顔を赤らめて未沙とブリッジの面々の顔を交互に見た。

「私、シヤワセです。ありがとうございます、艦長!」
自分を見上げているマリサの瞳がキラキラと輝いている。
未沙は頷いてマリサの背中に手を添えた。

「――シアワセ、でしょ!で、何月何日?」
リャンが再びぽんぽんと肩を叩く。
「ど、どうしよう、大事なことだもん、いますぐ決められないわ」
「いくら考えても同じようなもんだと思うけどね、まあいいわ」
パティが立ち上がり、輪に加わる。
「その前にクリスマスが来るわけだし!BFがいない私たちはどっかのパーティーに潜入しようね~」
「そうだった!」
「うんうん・・・」
「ホント、見る目ないよね~、男って」

お互いに姦しくも仲の良いメガロード・ブリッジの三人娘を未沙はほほえましく眺めた。
それを見ているとなんだか“マクロス”のあの頃が懐かしくよみがえる。

――そういえば、クローディアはどうしてるかしら・・・・。

「・・・いいな~・・・艦長は」

回想に浸っている未沙に、いつの間にか三人の視線が向けられているのを感じた。

「・・・な、なあに?」

「艦長はあのだんな様と未来ちゃんで幸せいっぱいのクリスマスでしょ、うらやましい!」
「乾杯して七面鳥とか食べるんでしょう?!」
「いいなあ。幸せを画に描いた感じよね!」

未沙は口の端に笑みを浮かべてみせた。
「ま、まあ・・・そんなところかしらね」
複数の意識が注がれたままを感じながら、未沙はそそくさとコンソールの上の艦長の帽子をとり、ぐいっと深く被った。そして、
「ホラッ!さあっ、おしゃべりしすぎたわ、もうすぐコロニーに到着するじゃないの!」
と、輪の中に声を投じた。

「ワッ~、いつの間に!」
「・・・イ、イエッサー!」

未沙は、艦長席に戻り、姿勢を正しく前方を向いた。

――小さな吐息は着陸体制のエンジン音でかき消された。

だんだんと近づいてくる移民地候補である星へ方向を定める。
薄い大気に包まれているその星はクリスマス・ツリーのガラス球のように光った。




::::【2】へと続きます::::
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Commented by 理沙 at 2010-04-16 09:21 x
久々に来たらSSアップ~~~!ヽ(´▽`)/バンザーイ
私ったら、何て勘がいいんだろう!(嗅覚が効くらしい。(笑))
アフターストーリーなんて、本来旅立ったと言う所までしかないんで、自由自由~。
私なんか思えば遠くまで来たもんだ状態ですが。(笑)
オリキャラ三人娘の中に、ゼントラ娘がいるのは中々ですね~。
一条家の中でも、少し波乱を含んでいるようですが…?
次のアップが楽しみです♪
o(*^▽^*)o

Commented by ゆば at 2010-04-16 17:50 x
わーい!ぺぱみんさんの新作だ!

ブリッジメンバーにゼントラーディ人てなかなか面白い設定ですね。
未沙の憂鬱の原因て一体・・・。
ぺぱみんさんの描くその後の一条家ってどんな感じなんだろうなぁ。ふふふーvvv
続きも楽しみに待ってます!
Commented by 桜陰堂 at 2010-04-16 23:39 x
お待ちしてました、新作。
ヒントの無いクロスワード・パズルのようで、
どういう展開になるのか先が読めません。
なので、
週末が楽しみになりました!
Commented by peppermint_y at 2010-04-18 17:17
理沙さん
ご無沙汰しておりますー。
実は、理沙さんのところへも伺ってはいるんですが、最近タダ見で失礼しています(陳謝~;;)
師匠に“自由であれ!”といっていただくと、心強いですね。
ゼントラ娘が加わってどうなん?裏切り者になったらどうするん?ってあとで思ったけど、切り返す知恵もないので、体当たりするしかなかったです(笑)
一条家の波乱を読み取っていただけるとは。
でも、たいしたことないんですね、あの二人のことですからね☆
>思えば遠くへ・・・
くっくっくっ、可笑しい~!骨太ドラマを広げているのにその落差が(笑)でも、下地がしっかりしてるので果てしないドラマを追いかけられるんだと思います^^アフターの件に関してはこんな状態なので、理沙さんの作品に自然とインスパイアーされていると思います^^

おっと、くれぐれもパクらないようにしないとww
Commented by peppermint_y at 2010-04-18 17:38
ゆばさん
読んでくださってありがとうございます!
(ゆばさんところへも、不法侵入してエロ目で帰るだけというww)
新作というか、蔵出しというか、もう私ったら春眠に犯されすぎてww

ブリッジ・メンバーにゼントラ娘って面白がっていただけてるのかな。
未沙の憂鬱・・・ううっ、ありがとうございます、でも仕掛けはしょっぼいんですけど(笑)
また、私の妄想する一条家、カッサカサの母性本能をひっぱりだして書いたものなので、どうなることやらxxx

もしつづきも読んでいただけると、励みになりますv
次は、ピカルが出てきますんで、ナチュラルにアホモードになりますし?!よかったら、ツマミにでも箸休めにでも!
Commented by peppermint_y at 2010-04-18 17:48
桜陰堂さん
いつもコメントありがとうございます~。

パズルのようですか!
わ~・・そういっていただくとプレッシャーです(笑)
いや、なにも特別な風呂敷は敷いてないんですよ!!
しょうもないSSなのに区切ってのせてしまったからかな。文字制限もありますし。
・・・出来ない子は手がかかるといいますか、そんな風にこのSSを見届けていただけるとウレシイです☆
by peppermint_y | 2010-04-15 15:00 | anime | Comments(6)