macross個人的創作話 「撮影現場へようこそ。」【後編】


・・・つづき、後半部分です。遅くなりました(汗)
ぼつぼつ作ってきたものの、けっこう作品が溜まってきたなあと。
それにしては成長がないどころか、後退している気すら071.gif

前半ですでにバカバカしいとお気づきでしょうが、後半もバカバカしくなっています。
タイトル付けをいつも悩むのですが(これでもww)、後半掲載にあたり、ハリウッド映画の特典映像っぽい感じに付け直そうかとしたんですが、所詮ワタシ、と、ちょっとだけの改題にしましたww
内容はバージョン・アップしておりませんが、よろしければど~ぞ072.gif









撮影現場へようこそ。 ~making of “Do You Remember Love?”~」  【後編】         






すっかりスタジオの雰囲気に慣れ、闊歩とするTV版の輝と未沙だった。

「ねえ、メカの効果とか・・・SFX(※本来アニメ作品ですv)のスタジオにも行ってみましょうよ」
「ああ、視覚効果、ね」
「あら、興味ない?」
「え・・・興味があるのは一本足した方が・・・」
「えっ?!」
「な、なんでもないっ!(ついうっかり)」
「ヘンなヒト――ねえ、行ってみない?」
「うーん。ちょっと疲れたかな。悪いけどここで休憩してる」
実は輝、細かな作業、とか、コツコツ仕事、とか、堅実な単語に興味がない。
「そ。じゃあ、私、陣中見舞いもかねてちょっと行ってくるわね」
「未沙は元気だね・・・待ってるからゆっくり見ておいで」
未沙は手を振り、いそいそとスタジオへ歩いて行った。

未沙の後姿を見送り、輝が自動販売機で買った飲み物で一息入れていると、映画の輝がやってきた。
「やあ。また会ったね」
「休憩?」
「うん」
「あ、キミも飲む?オレ、おごるけど」
「ダイジョウブ。自分で買うよ」

「では・・・」
「コーラで乾杯☆」
同じような顔した二人が小さく乾杯した。

一口飲むとTV輝があたりをキョロキョロと見渡しはじめた。
誰もいないことを確認すると、声も低くした。
「ねえ、さっきから聞きたかったんだけど・・・」
「なんのこと?」
「あのさ~、ミンメイのシャワーシーンってもう撮影しちゃったの?」
「うん、らしい。撮影は必要スタッフだけの厳戒態勢だったんだ」
「そ、そっか~」
TV輝はがあっかりした。
週刊誌の見出しに『リン・ミンメイ アイドル生命をかけた露出度』なんて書いてあったから。

「やっぱりミンメイってキャラクターの誰よりスター扱いなんだよな」
「映画でもそうなんだね。『マクロス』はオレたちが主役張ってるのにネ」
(はなっから女優達に食われっぱなしって話もあるけど)

「このあと、まだ撮影?」
「ああ・・・ねえ、今日はこれからがタイヘンなんだ」
「あ、戦闘の場面とか」
「いいや・・・これさ・・・」
映画輝は胸の奥から台本を取り出した。
「本当はマル秘なんだけど・・・きみになら見せてもいっかな」
そう言って台本をぺらぺらとめくった。
「ホラ・・・ここの場面・・・」
「フーン、フムフム、ナニナニ・・・・エッ!?」

TV輝の大きな目ん玉がひんむいた。

「エエエエエエエーーーーー!」

「今日ぉ!これを?!」
「そう・・・なっ、気が重いだろう」
「き、気が重いって言うかなんていうか・・・」
「キミはこういう場面が無くてよかったよな・・・」
「で、でも、キスシーンはキミより回数あるよ!」
アレがムクムクと・・・アレというのは対抗意識が・・・映画輝に芽生えたTV輝であった。
「キミ・・・プレッシャー・・・ないの」
「あるよ、だから困ってるんだ」
「そのー、うーん、だからそのぉー・・・経験無いことをやるってことさ・・・」
「ケイケン・・・・?まっ、そこんとこはサ・・・ゴニョゴニョ・・・・」

と、こんな話をしている男たちに誰かが来たことなど気づくまい。
背後から同時に肩を叩かれて、二人の輝はギャッと叫んだ。

「なにこそこそ話してるの?」
「み、ミンメイ・・・!!」
「なあに?輝同士でコソコソと・・・聞かれちゃマズい話?」
「い、い~や・・・」
輝たちはブルンブルンと首を振った。
「――ミ、ミンメイ、それより、何?」
「私、今日はもう撮影終わりなの。で、監督から輝を・・・コッチの輝を呼んできてほしいって言われたの」
「わ、わかった」

ミンメイの後姿を見ながら、またTV輝は映画輝に耳を寄せた。
「ねえ、映画の未沙さんはこのこと知ってるの?」
「うん、もちろん」
「こっちの未沙さんはよくヤル気になったよなあ。TVの未沙なら・・・・」
「ああ、女性は用意が大変だもんな。剃ったり、とか・・・」
「そ、そういう問題・・・?」
TV輝はゴクリとつばを飲んだ。
  

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TVキャラの二人にはロケ見学もお膳立てされていた。
バスに揺られながら郊外の某砂漠に模されたセットへ向かう。
輝は窓の外を見ながらボーッとしていた。
そのシーンの妄想が・・・・ぐるぐると頭を取り巻いていたのだ。

TV版の輝には想像するだけで・・・4、3、2、1、0-G ラーヴ・・・!!

「ロケまで見られるなんて!どんなシーンを撮影するのかしら?」
その横で未沙のわくわくした声がした。そして期待した面持ち。

輝はハッとわれに返った。

あ、あんなシーンの撮影だ・・・・・おカタい未沙のこと・・・反応が コ ワ イ ☠ 

公衆の面前で自分のキャラが・・・なんて卒倒するかも。

「ね、未沙・・・疲れてないワケー?」
「ぜんぜん平気!」
「そ、そう~。無理しないほうがいいと思ってね」
「アラ、あなた、私のことなんだと思ってるのよ、士官学校でシゴキを受けてきた人間よ」
「でも砂漠って砂がすごいし・・・いざとなればロケバスでも休めるからね」
すると突然、未沙の眉毛がキーッと上がった。
「なによ、私をロケに参加させないようにしてるみたい!なにかマズい理由でもあるわけ?!」
あるよ、ある!と輝は言いたかったが、言えずにヘラヘラしてしまった。。。
まさか、お気遣い作戦で興味を逸らせようなどムリとは思ってはいたが。
「せっかくの機会だもの、絶ー対見ます!」
こうなってくると――長い付き合いだ。
未沙のヘソをいとも簡単に曲げられても、意志を曲げるのは難しいことは判る。
「はいはい・・・わかりました」

もうロケバスは目的地へ着こうとしていた。


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――「はーい、重要なシーンなんでお静かにねがいますね!!」

スタッフの案内に促されて、TVの輝とTV未沙は撮影の裏手に回った。

「静かだわ・・・もしかしてロマンティックな場面の撮影?」
未沙の目が期待でキラキラ光った。
その目を見た輝は――すえ恐ろしかった。

「退廃的だけど、幻想的で、ステキなセットよねえ・・・」
うっとりと未沙がつぶやく。
「・・・ホントだね・・・」
もはや輝はアノ場面見たさより、隣のヒトの反応が気が気でなかった。

さあ、そろそろ撮影が始まるようだ。
映画版の輝と未沙がセットの側でスタンバイしているのが見えた。

「あ、未沙さんに・・・輝さんだわ!あら・・・?衣裳はバスローブ・・・?」

「スタンバイ」
河丸監督の掛け声で現場が静まる。
「はい!アクション!」

すると、主役二人はぶぁさっとバスローブを脱ぎ・・・
いきなりカラミはじめ・・・

「早瀬大尉・・・」
「一条くん・・・」

「・・・ギャーーーーーーーッ!!!」

TVの未沙がムンクの叫びのごとくの形相で叫んだ!

「や・・・やめ、やめ・・・・・・やめてぇぇぇー!!!」

その騒ぎ・・・未沙の金きり声に、その場の一斉の視線がこちらを向いていた。

「はい、カットカット・・・」
と、スタッフの声がかかる。
「今、音声に雑音入りましたー」
仕方なしの声で助監督らしき人が合図を送った。

額に青いストライプが入ったままTVの未沙はその場をダッシュした。
「ちょ、ちょっと未沙、落ち着いて~」
TV輝の制止の声は何の役にもたたず、未沙はすぐに監督の前に立ちはだかった。

「どういうこと・・・?な、なんで、ワタシッ、は・・・は・・・裸なんですか!!」

監督は未沙と対象的に表情を変えずに声を発した。
「二人が愛し合う大事なシーンなんですよ」
「だからと言って、ですね!!裸はダメです!!」
「でも、こっちの未沙くんは了解してくれてるんだよ」
「ホ、ホント?未沙さん!?」
紅潮させた顔でTV未沙はギュンと振り返り、映画未沙に問うた。
バスローブで半身を隠した映画未沙がそっと口を開く。
「最初はお断りしたんですけど・・・女優としてもステップアップの時期かな、と思って・・・」
「そ、そんな、未沙さん・・・!」
「・・・私、輝のこと好きですし、後悔してませんわ」
ねっ、と映画の未沙は映画の輝にアイ・コンタクトする。
未沙を無視して二人はとろけそうに見つめあう。
「~~っ、なによ~~ワタシの築いた功績をムシして~~」

「こちらの未沙くんが脱いだことで・・・キミが怒ることないでしょ」
河丸監督がぼそぼそと言った。
「でもっ!」
TV未沙の勢いがぶりかえす。
「放映当時から私が育ててきた”未沙”のイメージが壊れてます!マジメで清純な未沙のイメージがっ!」
ツバを飛ばしまくる未沙に、一見冷静だった河丸監督のデコにもイラッとマークが。

「ね、ねえ未沙・・・・」
TVの輝はなだめようと、おずおずと声をかけた。
「落ち着いて。映画の現場を邪魔しちゃ悪・・・ウッ!」
制御が未沙の焼け石頭にガソリンをかけたらしい。
輝は未沙のダイタロス・アタック並みの肘鉄をくらっていた。
「――痛ってぇ~!」
「あなたは黙ってて!ワタシの貞操なのよ!」

「未沙ファンは輝との関係について一歩先を望んでいるんだよ、センセーショナルなマクロスを待っているんだよ、そんなのキミも判るでしょ」
悶絶の主役をソデに河丸監督が説得し始めた。
「そ、そうだけど!・・・配給元は“ドラえもん”と同じ、東宝系ですよ?」
未沙は思わずコブシ作り反論した。
「おや?未沙くんともあろうものが・・・この作品は洋画枠なんだ」
監督も育てた女優に負けまいとする。
「で、でも、スポンサーはよい子の小学館ですし!」
「小学館だって青年向けマンガ雑誌はいくらでも出してるからね」
「ウッ・・・・!」
未沙はワナワナと体を震わせた。
「――か、看板雑誌は小学校生向けの学年雑誌です!掲載作品は『ゲームセンター嵐』や『あさりちゃん』レベルです!コロコロ読む子はドラちゃんを崇拝しているんです・・・!」
「う~ん、話がずれてきたけど・・・付録つきでボクも好きだった。でも『マクロス』にはニューエイジといわれる年齢層のアニメファンの強い支持でやってこれたんだし」
「はい、それには大変感謝しております・・・でも『ヤ〇ト』で子どもを作ったからってヘンに先走らないで欲しいんです。思う様な枠が取れず、まっぴる間にスタートしたあの頃のことを思い出してほしいんです・・・!」


「監督・・・・・お・ぼ・え・て・い・ま・す・か?」


これがのちにサブタイトルの決定打となったとかならないとか。

監督は・・・サングラスを取り汗を拭いた。
ふ~とため息をついたあと、
「議論がとまりませんよ・・・」と言った。

「判った・・・」
監督はつぶやくように言った。
「えっ・・・?」
「未沙くんには負けたよ」
監督はそう言ってゴワゴワした笑顔を浮かべた。
「監督・・・」
「うん。考え直しましょう」
「ほ、本当ですか?」
「ああ。そんなに未沙くんが反対するなら仕方ない」
「ありがとうございます・・・!!」
未沙の目が輝きだした。
「判っていただけるなんて・・・ヒロイン冥利に尽きますわ!」
そう言って胸の前で手を組んで感激をあらわにした。

みぞおちをさすりながら、ヨロヨロと輝が口を出す。
「・・・じゃあ、このシーンはどうなるんですか?」
「ま、別のニュアンスでアプローチするよ」
その言葉を聞いた未沙は頭を下げた。
「理解してくださってありがとうございます――これで公開後のTV放送にも耐えられますわ」
「ははは。それもそうだね。おかげで絵コンテ描き直しだ」
「すみません・・・」
「いつだってボクは未沙くんに肩入れしてしまうんだ・・・TV当時から・・・キミが好きだったから」

未沙の瞳にはうっすら浮かぶものがあった。


「か・・・監督ぅ~~!」


「み、未沙くん・・・!」

――と、師弟抱き合う図・・・と思いきや、未沙はおっかなびっくり、ささっと手を出して監督と握手し、すぐ引っ込めてしまった。

「・・・じ、実はこのシーン、他にも反対した人がいるんだよ」
「それはどなたですの?」
「きみの生みの親ともいうべき、美樹丸くんだよ」
「美樹丸先生が・・・?」
「ああ。ウソじゃないよ」
「信じられない・・・!」
胸がいっぱいになった未沙の目から一粒のしずくが落ちた。
『美樹丸先生、私のことブスだのオバンだのうっとおしいだの言ってたけど、心の底では心配してくれてたんですね・・・!』

実は、作画監督としてカラミのシーンが面倒(検証不十分☠)だった。
で、そういうことにしてかこつけ反対したのだったが、いま、未沙にそれは言うまい。

「――ふ~、やれやれ・・・未沙はさすがだな」
ひとりきりつぶやくTV輝の耳に、

「―――つづきはあとでしようね』
「―――うん♥」

と映画版主役たちの甘い声が聞こえてきてダンボの耳。
うらやましい・・・うらやましい・・・うらやましい・・・・と輝の遺伝子がプロトカルチャーの遺跡で嘆くのだった。


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撮影の忙しい中、暖かく迎えてくれた映画キャスト&スタッフに感謝しつつ、TVの輝と未沙は帰途につこうとしていた。
「完成、楽しみにしています。体に気をつけて頑張ってくださいね」
「グローバル艦長とフォッカー少佐によろしくお伝えください」
「また時間があったら見に来てくださいね」
「輝、また逢おう」
オリジナル・キャラと映画キャラが固い握手を交わす。
TVスタッフ一同は撮影所を後にした。


宿泊場所までの帰り道。
横に並んで歩くTV輝と未沙の影が長く地面を張っていた。
二人のエキサイティングな一日が終わろうとしている。

おみやげにもらった台本を読みながら、未沙が輝に言う。
「―――ねえ輝、この場面、私たちもやってみない?」
「えっ、ここ・・・?」
「うん」
「て、照れるよ」
「いいじゃない。私たちだって輝と未沙なんだから」
「でもォ・・・オレこんなシリアスなセリフ言ったことないし」
「大丈夫よ、27話の作画レベルなら許されると思うわ、ね!」
「じゃあ・・・うん、分かったよ」

輝は頭を掻きながら、コホンと咳払いし、体勢を整えてすうーっと息を吸った。

『・・・誰も居ない地球を二人でさまよい歩いて、何とか無事にマクロスに戻れて、街の中でミンメイの歌を聴いた時、スクリーンの中の彼女を見たとき、分かったんだ・・・いつまでも側に居てほしいのは君だって事・・・いつ死んじまうか分からないけど、こんな僕で良ければ・・・!』

未沙はセリフを聞きながら、実生活でもこんな風に言ってくれたらと思った。

『・・・うう・・どうしたんだろう・・・おかしいね、涙が止まりませんよ』

ニブちんの輝にもさすがに想いをダブらせる未沙の思いが伝わった。
お互いに演技の境を超え、輝と未沙は駆け寄った。

「み、未沙あ~~(鼻息=3)」
「きゃいーん、輝ぅー!」

しっか、と抱き合う二人。
シリーズでもそんなシーンが欲しかったのはファンも同じだ。


「・・・あらあ~?なにやってるんですかァ~?」

突然のその声に輝と未沙は飛び上がった。

恐る恐る振り返ると、キム・シャミー・ヴァネッサの三人娘・・・×2!!
TVと映画の彼女達がそろいもそろっていた!

「キ、キミ達も来てたの?!」
「い、いつからあなたたち?!」

同時に主役二人はぱっと離れた。が、それで終わるまい。
今日はかしましいのが倍いるなのだ!

「脇役は見学に来ちゃあいけませんか?」
「脇役はアドリブ言っちゃあいけませんか?」
「脇役は原画マンを選べないってホント?!」

「そ、そんなこと一言も言ってないわよ~」
「オ、オレたちだって好きで主役になったわけじゃないしー」
輝と未沙はギャルたちをなだめるつもりで言った。
が、ヒガミ根性の炎に油を注いでしまったらしい。

「そんなこと、よくしゃあしゃあと言えるわよね~!!」
一斉に非難の爆風ブローが吹いた。
「こんなに可愛いのにサブキャラなんて・・・!」
「そんなの、ヤック・デ・カルチャ!」

とりなすことも出来ず、一通りのうっぷんに耐える主役二人。
もしも次回作があったらもう降板・・・なんて頭によぎったとき、

「でも・・・くよくよしてたって主役になれるわけじゃないし」
中では一番年長のヴァネッサが言った。
「そうだね・・・もうそんなこといまさらバカバカしいよね」
と、どっちだかのキム。
「本場のディスコだもん!踊って忘れよう!そしていい男、張り切って見つけよう!」
シャミーのふたりがうなずいた。

キャハハハ・・・と勝手に絡み、勝手に盛り上がって、6人は砂ぼこりのごとく去って行く・・・ボー然と見送る。

「・・・ああ、怖かった・・・まずいとこ見られちゃったね」
「うふっ」
輝と未沙は再び歩き出した。

「――ねえ」
台本のタテに輝が未沙の耳にささやく。
「なあに?」
未沙がかわいく聞き返す。
「オレたちも・・・ホテルに帰ったらやってみない?」
「なにを?」
「せっかく台本もらったんだし、演技の勉強・・・」
「え、どこ?どこのシーン?」
「どこ、じゃなくて・・・これ全編」
「全編・・・?あなた、まさか・・・」
「そうだよ・・・ト書きがないところまで、ぜ、ゼーンブ・・・」

「しゅ、主人公にはラブシーンがつきものだし」
と、言ってみたものの、未沙の顔は見れずに輝はその答えをおそるおそる待っていた。

未沙はしばらく黙っていた。
そしてそっと、
「・・・やってみてもいいわよ」
と告げた。
「ホ、ホント?!」
その答えに輝はハートも体も飛び上がりそうになった!!!

「でも!!」
「???」
うふふ・・・と笑いながら未沙は輝の前を駆け出した。
「――清純派はまだまだ卒業しないわよ!」

「えーーーっ?!」
「だって、よいこも見ているマクロスだもの」
「そ、そんなあ!」
輝もここまできたら必死だ。
「ねえっ、公共の電波では流さないから!そ、そうだ、リハーサルだけでもいいから・・・!」
「そうねえ、私が監督をやってもいいなら、ね」
「本当?!なんならミンメイ役も演っていいから・・・ウッ!イテーーーーーッ!!」

またもや未沙は鈍感ヤロー☆輝へ主砲を放たなければならなかった。

「もう!なんてデリカシーが無いのっ!あなたなんかゼントラ兵に踏んづけられちゃえばいいのに!」
「だ、だって~~」
「だいたいあなたが『マイ・アルバム』以降にフラフラしなければとっくにねえ・・・!」

ばかばかしくじゃれあいながら、ハリウッドの夜は更けていくのであった。



<おわり>
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Commented by 桜陰堂 at 2009-07-13 22:40 x
楽しい「バック・ステージ」でした。
TV版の未沙にカマワズ、自分達の世界に行っちゃってる、ハリウッド版の二人が可笑しい、人の恋路を、未沙(TV)が一生懸命邪魔してるみたいだ。
しかし、自分そっくりなのが、人前でラブ・シーンしてたら、いたたまれないでしょうね。
実はですね、昔、「天使のはらわた 赤い教室」って、日活ロマン○ルノが有りまして(僕は、凄く出来のいい映画だと思ってます、もしかしたら、蟹江敬三の出世作かもしれない)、そこに桜陰堂そっくりの役者が、情けない脇役で出てくんです、自分じゃないのにエラク恥ずかしかったですよ。
それはさておき、未沙が監督しながら、ベット・シーンですか?
TV版の二人は、完全にカカア天下ですね。(笑)
楽しいお話、ありがとうございました。

Commented by peppermint_y at 2009-07-14 00:22
桜陰堂さん♪
続けて読んでくださってありがとうございます。
ご自分にそっくりの男優・・・えーっvあはは~vそれはそれは~。
その映画、出来るものなら見たいものです?!しかも蟹江敬三オジ、けっこう好きですし。(萌えたりはしないと思いますが;)
タイトルは「死霊のはらわた」のパクリ?ありがちありがち。
その手の映画でも“名作”ってあるんですね~。あの周防監督もその手の作ったことがあるみたいだし。

ベッド・シーンが無くなった理由、その辺をぜひパロってみたかったのですが進めていくうちに、未沙たちはあんな風にしかできなかったです。
こんなキャラの使い方はアリかどうか分かりませんが、パロディ的なものを作ると、どうしてもデフォルメされちゃって。
TV未沙も”ぶらじゃあー”見せた回がありますし、実際の彼女はそのあたり、もすこしソフトでしょうねvv
ご感想、どうもありがとうございました(^^)
Commented by 理沙 at 2009-07-16 09:11 x
監督とのカラミは、サイコーにワロタ〰〰〰!!

「監督・・・・・お・ぼ・え・て・い・ま・す・か?」

このセリフ、そのまんま誰かさんに言いたいですわ。(笑)
ぺぱさん、こういう大人のセンス、ぐ~!ヽ(´▽`)/
何だかんだ言って、TV版と映画版の違いをさりげなくパロっていて、わかりやすくて面白かったです。
様々な作品を読んでいらっしゃる、ぺぱさんらしい作品だなと思いました!

Commented at 2009-07-16 21:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by peppermint_y at 2009-08-06 00:16
理沙さん
いつもお読みくださり&感想ありがとうございます。
なのに・・・なのに~(レス、遅くなって大変失礼しております。。。)

作っているとき、ハッ☆と冷静になるときが・・・怖いです(笑)でもビンボウ症だから出してしまうというサガなのです(^^;)
同じキャラクターがシリーズで違和感ありというのは、ファンにとってはイタいところですが、ここまで来てしまうと別のレールでつっぱしるしかないのかもしれませんね。
>おぼえていますか
はいはい。巷ではブレるという言葉が流行っていますが、その言葉を突きつけてやりたい主謀者がいるかもしれませんね(笑)
理沙さんの場合は・・・ああ~その人ですか~(笑)

理沙さんのところもご無沙汰していますので、夏休みの図書館のごとく、楽しみにしております。
Commented by peppermint_y at 2009-08-06 01:13
ゆばさん
ゆばさんもいつもヘタレなSSを読んでくださり、感謝感謝です!!
ごていねいなコメント、胸の奥に収めました・・・(キモ)

輝好きなので、主役の面目立てていつも力が入るのですが、若干自分の好みにしているような気がしないでもないです。
TVの輝を”ちょっとエッチ”と受け取ってとってくださってうれしい☆
変態は困りますけど、人間の営みに正直な方が健康的で魅力的ですよねー。そこのところも作者の好みだったり(笑)ドーテー論(笑)では、過日ゆばさんのログに大いにうなづかせていただきましたけど、性に憧れるガラスの十代風に描いたつもりですがいかに。
>最後はラブラブ
ありがちシュチュを集めた鉄板ドラマのようになっちゃった気がしないでもないんですが、本編だけでは萌えきらないところをおのれで補完、は基本?!そのあとのあれやこれやも想像していただけると作者冥利につきましてからに。

・・・こちらこそ、楽しい感想をありがとうございましたー!!

追伸;貴殿のイラストにインスピレーションを受け、走り書きwwしかし具合悪く中断。。。ある程度まとまったらよろしければ読んでやってください(^^;)
Commented by にゃお at 2011-06-16 11:44 x
初めまして ぺぱみん様

初めてコメントさせてただきます、にゃお と申します。

マクロスファンではありますが、他にも覚えがある作品が…。
こちらのSS面白いですね~。
自分のベッドシーンを止める未沙。
輝×輝の会話。
何故が、光景が目に浮かびます。
私もSSを書き始めたのですが、こういう設定、面白そうですね。

実は1~2か月前くらいから、うかがっておりました。
ブログに慣れていないので、気遅れしてしまい、コメどころか拍手も控えていたのです。
最近あちこちのマクロスブログ様に出没し、やっとポツポツ拍手&コメするようになりました。

こちらも機会をうかがっていたのですが、最近あまりマクロス記事がないようなので、機会をうかがっておりました。
少々お知らせしたいことがあり、気に入っているこの記事のコメからご連絡させて頂きました。

上記URLにありますように、ブログを立ち上げました。
「白い薔薇によせて」という、なんともこっぱすかしいネーミングなんですが…。
ぜひ、いらしてください。

ご来店、お待ち申しあげております。
Commented by peppermint_y at 2011-08-23 21:55
にゃおさま
初めまして。2ヶ月以上も経ってしまいました!
まだ見てくださっているでしょうか、今頃のレスでスミマセン。コメントありがとうございます。

SS読んでくださったのですね、ありがとうございます^^
どれも下手のヨコ好きで書いたものばかりですので、出来の方はご容赦くださいませ。

このブログを始めたスタンスが、自分の好きだったアニメや漫画が懐かしく思えてなんですね。「マクロス」の記事が多いですが、「マクロス」に絞らないのは広く浅くな性分なもんで(笑)

ブログ始められたのですね、おめでとうございます。
「白い薔薇~」っていうのは未沙をイメージして?かな?
うちのタイトルの方が訳わからないでしょ~、「〇〇飲茶」って店が近所にあり、そういえば、飲茶って沢山のメニューがあるなあって、それをイメージしたんですよ。

ではでは、今度遊びに行かせていただきまーす。
Commented by にゃお at 2011-08-27 11:06 x
レスありがとうございます!「何か私やっちゃったかな?」と、ショボーンだったので、安心しました。復活です。

数日前、当ブログの「はじめに」の拍手が増えていたのは、もしかしておいで頂いたのでしょうか?そうです、「白い薔薇」は未沙です。通じて嬉しいです。

飲茶のように色んな美味しさを楽しめるブログさんだと、納得です。堪能させて頂き、しやわせ~♪ です。ごちそうさまでした!
Commented by peppermint_y at 2011-08-28 22:24
にゃお さん
前回レス、遅くなってすみませんでした(今回も若干・・・;;)
変な心配させてごめんなさい、ノロくて、ズボらで申し訳ないですw
これからも多分こんな調子だと思いますが、ご勘弁くださいませ^^
(ごめんなさ~い、これから訪問します・・・)

まあ、美味しいネタはないのですが、飲茶はバラエティに富んでいるということで。未沙は白い花っていうイメージですよね!
by peppermint_y | 2009-07-12 17:00 | comic | Comments(10)

昔のマンガやアニメに懐古中


by peppermint_y